ここしばらく、個人的に、猛烈に忙しい日々を過ごしていた。
というより、今週ようやく一段落した・・と思ったらまた業務が降り積もったため、引き続き忙しく過ごしているのであるが。
内科医・産業医@東京都です。アラ還の昭和女子で、わりと文具好き。医学論文紹介とかしていきたい・・はずですが、ほとんど雑談かアート・舞台鑑賞の感想など。認知症予防のための忘備録というか。気まぐれ更新のブログです。 お知らせ用HP: https://www.masuko.page/ ※当サイトの記事の一部に、PRが含まれている場合があります
今日は、午前中は内科医、午後は産業医として仕事をし、さらに夜は産業医研修会で、それぞれに電車移動を伴う、わりとハードな日であった。ていうか、私のリュック、重すぎ。何を運んでいるのか>自分。
あれこれタスクが重なり、現在、めっちゃ忙しい。
(皆様メール応答が遅くなっていてすみません)
・・・
のではあるが、何とか時間を捻出して、オペラを観てきた。
だって今しかやっていないんだもん!(言い訳)
国宝展に行ってきた。
平日ではあるけれど、チケットがこの日のこの時間帯しか取れなかったので、なんとか都合をつけたのである。ていうか、うかうかしているうちにNHK Eテレの日曜美術館で取り上げられてしまい、ああもう予約だめか(悲)と思ったくらいのチケット争奪戦、むしろよく取れたなぁというか。
時々、医局の自分の机で、積まれた紙類が崩落しそうになるので(汗)ちょっとだけ片づけたりすると(※エントロピー増大の法則は私の机において常に真である)、「積ん読」になっていた文献やら書類やらが発掘されたりする。
これは、前にタバコと筋力の関連について少し調べていたときに見つけて、コピーしておいた論文だ。
「14日間の禁煙で筋疲労耐性が改善し、全身性炎症マーカーも回復する」
昨日、「化粧品に鉛」といった話の書かれた本を読んだところ(昨日の記事はこちら)であったが、
今朝、タイムリーにというのか(?)、
CNNで、"ドライシャンプーに発ガン性のあるベンゼンが含まれていてリコール"というニュースが。
「死を招くファッション」という、刺激的なタイトルの本を読んだ。
サブタイトルには「服飾とテクノロジーの危険な関係」とある。
原題はFashion Victims: The Dangers of Dress Past and Present」。著者のアリソン・マシューズ・デーヴィッドさんは、カナダ・トロントのライアソン大学ファッション大学院の准教授だそうだ。なお、発行所は化学同人である。
ファッションが人を殺す?
この本では、ファッション、すなわち身に着けるものや服飾、それらの商品の製造過程などにおける危険やこれまでの被害・・・例えば病原体に汚染された衣服や軍服、おしゃれな帽子を創る職人が曝されてきた水銀、化粧品に含まれる鉛、染料のヒ素など。
写真やイラストも多く掲載されている。イサドラ・ダンカンが命を落とすことになった、彼女の首にまかれていたショールの切れ端(断端は首から外すため刃物で切られている)を見ると、こちらの胸も締め付けられるようだ。バレリーナのエマ・リブリーが身に着けていたという焦げたチュチュは、オペラ座の舞台袖のガス灯の火の燃え移りにより、上演中の舞台で彼女を炎で包むことになったもの。
水銀を使う工程を素手で作業している風景の絵などは、産業医目線で見ると、ああ、こういう状態で多くの被害が出てきたから、今の産業保健があるのだなと思わされる。不思議の国のアリスの「マッドハッター」(いかれた帽子屋)というのは水銀中毒の症状なのか、と腑に落ちる。
文字が多くて読み応えがあり(個人的には、訳文が時々ちょっと固すぎるかなと感じたが)、内容もたまにドキッとする画像を含むので、ある程度、医学や化学の知識、というよりは覚悟(?)がいる本かもしれないが、とりあえず読了後は、「鉛を含む化粧品には気をつけていこう」という気分になった。
とは言え、私たちは今、洋服(和服や制服なども)や化粧品を購入して使う時に、命の危険を賭すようなことはまずないであろう。ここに描かれている時代や事柄から現代に至るまでの、服飾や流通、安全衛生の進歩に我々は大いに助けられているのである。
覚え書きとして以前書いたメモ。保存用。
第1回緊急事態宣言 2020/4/7-2020/5/25
第2回緊急事態宣言 2021/1/8-2021/3/21
まん延防止等重点措置 2021/4/12-2021/4/24
第3回緊急事態宣言 2021/4/25-2021/6/20
まん延防止等重点措置 2021/6/21-2021/7/11
第4回緊急事態宣言 2021/7/12-2021/9/30
オミクロン株の急速拡大に伴う緊急対応 2022/1/11-2022/1/31
まん延防止等重点措置 2022/1/21-2022/2/13
まん延防止等重点措置 2022/2/14-2022/3/6
まん延防止等重点措置 2022/3/7-2022/3/21
リバウンド警戒期間 2022/3/22-2022/4/24
リバウンド警戒期間 2022/4/25-2022/5/22