「The Food」のエピソード1を観た。
誰もが知るアメリカの巨大食品メーカーが、南北戦争や産業革命の時代にどう創業し、どう販路を広げていったのかのドキュメンタリードラマである。
熱意、立ち直り、思いつき、そして数えきれない試行の後にできあがった食品は、東西を結ぶ大鉄道網の発達により、全米に広がっていく。
冷蔵庫もなかった時代、人々は不衛生なものを食べて健康を害していた。
一方で、国の東西で、食べるものは違っていた。
しかし、ハインツのトマトケチャップやケロッグのシリアル、そしてコカ・コーラなどが開発され、それらが(時には商売敵のあくどいやり方によって)販路を広げられ、
結局は、今、日本にいる私たちでも日常的に手にすることができ、おそらく世界中どこで買ってもそれほど違わない味のブランド商品となっていくのである。
・・・いや、すごいな。画期的。
特に、あのケチャップのハインツが、大胆な決断で工場を作り、一大企業となっていく様子。一度は破産した創業者の、時代を先取りする発想は圧巻である。
一方で、ケロッグの話にはなかなか胸が苦しいものもある。グラノーラが、当初は療養所の患者さんのためにだけ作られた、そしてフレークはグラノーラから偶然(アクシデントとして)作られた、というのは知らなかった。
現在も、世界中の食品メーカーは日々、新たな開発、新たな販路を探索しているはずである。そして、食品衛生に心を砕く専門家や機構も多数、毎日の食の安全を見張って下さっている。
ローカル・地域限定な食品、あるいはグローバルなブランド食品。あれこれの成り立ち、それらがどうやってできたのか、などに思いを馳せて、これからは食べていきたいと思った。
まだ他のエピソードは観ていないが、とりあえずお勧めである。
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