「こんなことで、死にたくなかった」読了。
高木徹也著「こんなことで、死にたくなかった」三笠書房(2025)
著者の高木先生は法医学者。
この本のサブタイトルに
「法医学者だけが知っている 高齢者の『意外な死因』」
とあるように、今回は主に高齢者に焦点を当て、"「まさか」の死亡事例"を取り上げて、予防のための注意事項とともにわかりやすく解説しているもの。
章立ては
第1章 日常生活に潜む死の危険
第2章 家庭内に潜む死の危険
第3章 外出先に潜む死の危険
第4章 レジャーに潜む死の危険
そして第5章 人はなぜ老いて、死ぬのか
という構成。
大学や監察医務院などでの豊富で多彩な解剖の経験をもとに、
「こんなことで死ぬとは」というケースを多数紹介している。
ひとは、自分がどのように死ぬのかは選べないが、
なんとなく、
「病院の病床で、家族などに看取られながら静かに息を引き取る」
「自宅で、家族に囲まれて安らかに亡くなる」
というようなイメージを持っているのではないだろうか。
何かのドラマのように。
しかし、この本で紹介されているように、
人は、予期せぬ時に、自分が期待しない状況で、亡くなることがあるのだ。
「山菜を採りに行って死ぬ クマ被害」
とかは、地域によってはあまり自分に近い状況とは思えないかもしれないが(しかし最近では首都圏であってもクマ出没の可能性があるので注意しなければいけないが)、
「お風呂で死ぬ 一過性脳虚血による溺死」
などは、まだ(高齢者の中では)比較的若い60代とかであっても他人事ではない(中山美穂さんのことを思い出す・・)し、
「トイレできばって死ぬ 脳血管系疾患」
は、個人的に、できればこういう風には亡くなりたくないNo1を競うかもしれない。下半身裸で死んでいるのを発見されるって・・(涙
この世を去り、解剖を受けるという形で、まだこちらに残っている我々に教訓を教えて下さった方々のご冥福をお祈りするとともに、
これからもう少し生きていく我々と、我々の少し先を歩く高齢者世代の皆様に、
パラパラとでいいのでこの本を読んでみることをお勧めしたい。
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