中野京子さんの著書。
以前にも、そのうち一冊の記事を書いたことがあるが、
今回も一気読み。
中野京子「カラー版 西洋絵画のお約束」中公新書ラクレ,2024
やっぱり、ついつい読んじゃうんですよね。
そしてやっぱり面白かった。
要するに、西洋絵画においてよく出てくる、象徴、アトリビュート、暗喩などを、
「まさにそれよね」とか「えーそうだったんだ」とかの絵画図版とともに、紹介・説明している新書である。
蛇とか魚とかの、「それはもう知ってる」という感じの項目でも、抜群のセンスでチョイスされた実例の絵画(!)と一緒に説明されていると、改めて気付かされることも多いし、
"白いマツユキソウは再生と癒しのシンボル"
などの、知らなかった、あるいは気づいていなかった項目も多い。
何より、例によって中島さんの軽妙な(自己ツッコミみたいな)文体も面白いし、なんといってもカラー図版が美しいので(前に紹介した本と違って絵が見切れていないのでストレスなく)スラスラ読める。
これは、西洋絵画を見る人(ある程度見ている人、かも?)にオススメの本。
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