2026年8月1日土曜日

「空海と真言の名宝」「東京国立博物館

「弘法大師生誕1250年記念 特別展 空海と真言の名宝」。

真言宗各派総大本山会の十八本山と関係寺院の「貴重な名宝が一堂に会します」という、この特別展。

これは行かねばなるまい!!と決めていたのだが混むのは避けたかったので、朝イチで行ってみることに。

開場時間をちょっと過ぎたくらいに到着したところ、入り口付近にはすでに行列が。
しまった・・ちょっと見通しが甘かったか(というかのんびりして出遅れたのが悪かったか)と思ったが、
入場してみると、まあ空いているというわけではないが、そこそこゆっくり鑑ることはできた。



今回、大塚明夫さんの声の音声ガイドを借り(音声ガイドのレンタルにも行列が・・)、ガイドに沿って進んでいく。

(館内は最後の一部を除き撮影禁止)

入っていくと、

まず、入場した者を迎えてくださるのが「金剛峯寺の弘法大師坐像」。

この、普段見ることのできない弘法大師像を皮切りに、

国宝、重文、秘仏の数々に圧倒される。


いやーーー貴重な展示!

平安から鎌倉、そして室町、江戸と、
空海の伝えた密教がこの国にいかに"柱"を打ち込んできたのかと思える。


私は目が悪いので文字の書き物系の展示(天皇や空海の筆によるもの)を細かく見ることは今回かなわなかったが、

空海が中国から持ち帰ったという「国宝 金銅錫杖頭」の堅牢な勇壮さとか、

鎌倉時代の愛染明王像や両界曼荼羅で展開される密教世界とか、

圧巻である。

なにより今回、
「第二章」として配置されていた「後七日御修法の世界」の展示が、個人的に非常に興味深かった。

後七日御修法は、弘法大師の時代から連綿と続く行事。
当初は宮中で行われていたが、明治時代に廃仏毀釈の影響で一旦廃止。しかし明治16年に、場所を教王護国寺(東寺)に移して再興されたという。

堂内東側に胎蔵界、西側に金剛界の曼荼羅を配置するという道場の様子が図示された平安時代の「後七日差図」であるとか、

かつて清涼殿に置かれていたという教王護国寺の秘仏「二間観音」(聖観音菩薩・梵天・帝釈天立像)のこのうえない繊細さであるとか、

そういうものと向き合うことで、

秘儀として伝えられている「真言宗で最高の儀式」である修法や、
天皇の勅使も参向される宮中の儀礼という、
いまも同時代にありながら、私たちが知りえることも存在しえることもない世界の、ほんの一端を垣間見ることができたかのような気がする。


第2会場にはずらりと並ぶ秘仏。

・・・秘仏が!! 並んでいる!!!?
という、なかなかにありえない機会。

めったに公開されない仏像が並ぶ空間に身を置いていることの特別さ。
自分にある邪気や煩悩を、少しばかり忘れてしまえるような(いや忘れちゃいかんのだが)。



最後だけ撮影可能。国宝 五智如来坐像。皆さん自分のカメラ(スマホ)にお姿をおさめてました。



前期と後期で展示替えがあるようなので、機会があれば9月までにもう一度行かれたらいいけれど、閉幕が近づいたら混むに違いない・・・悩ましい。






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