2026年7月20日月曜日

軽度の睡眠不足が体重増加をもたらす

興味深い論文があったが、まだ要旨しか読めていないので、とりあえず要旨のみのご紹介。

Zuraikat FM, et al. Prolonged Short Sleep and Its Effect on Body Weight and Composition : A Pooled Analysis of Randomized Trials. Ann Intern Med. 2026 Jul 7. doi: 10.7326/ANNALS-25-01660. Epub ahead of print. PMID: 42407080.

PubMed


睡眠不足が肥満と関連する


(はい、この時点で胸に何かグサッとした人?)


・・・ということはすでに報告されているが、

”いつもちょっとだけ寝不足"的な、慢性的な軽度の睡眠不足が体重にどう関連するのか、また性差や閉経の状況による影響はあるのかについての詳細は明らかではなかった。


ということで、

今回の研究では、毎晩1.5時間の睡眠制限(SR)を6週間行った場合のエネルギーバランスおよび体重調節への影響を検討した。


研究デザインは、2件の無作為化クロスオーバー試験の統合解析。外来での介入、および入院・外来での評価を行なっている。


研究対象は、20歳以上で、心代謝系リスクが高く、習慣的に毎晩7時間以上の睡眠をとっている成人(95名)。(普段はわりと十分に寝ていると思われる人、ということですね)

介入として、十分な睡眠(AS)を確保する期間と、毎晩1.5時間の睡眠制限(SR)を行う期間をそれぞれ6週間設け、その間に数週間のウォッシュアウト期間を設定。

要するに「十分寝る期間」と「ちょっと睡眠不足な期間」を、間を空けてそれぞれ6週間続けてもらったというもの。

その後、体脂肪(MRIを用いてお評価)、体重、腹囲、さらにエネルギーバランスに関連する行動やバイオマーカーなどで評価している。


実験の結果、

通常の睡眠(AS)と比較して、SR(睡眠制限)では、1晩あたりの睡眠時間が78.4分(95% CI:-83.5~-73.3分)短縮した。

ASと比較して、SRでは体重(0.45 kg [CI:0.33~0.57 kg])、ウエスト周囲径(0.52 cm [CI:0.25~0.79 cm])、および全身容積(0.56 L [CI:0.19~0.93 L])が増加した。

レプチンの数値はASと比較してSRで上昇した(2.03 ng/mL [CI:0.38~3.68 ng/mL])。また座位時間がASと比較してSRで1日あたり17.2分(CI:11.7~22.7分)増加した。

(要旨にある、性差や閉経・・というあたりの結果は本文を読まないとわからないようです。すみません)

ただし今回は体脂肪量や筋肉量など体組成の明確な変化は認められなかったという。これは介入期間が短かったことと関連している可能性があると議論されている。

結論としては、
1日に1.5時間程度という、軽度の睡眠不足状態が6週間程度続くと、体重や腹囲の増加が起こりうる。さらに、睡眠不足は身体活動量の低下やエネルギー代謝の変化を招き、さらなる体重増加をもたらす可能性がある。

と述べられている。


まとめると、


「ちょっと寝不足」がしばらく続くと体重や腹囲が増えた、そしてさらに運動不足傾向にも・・・という結果。


原文は読めていないけど、すでにここまでで示唆に富んでいる・・・。



毎日忙しい皆さん。ジムに行かれない、運動する時間がない、・・・って、わかります。わかりますが、

せめて、なるべく睡眠時間を確保できますように。


もし、

寝る前のスマホを控えたり(←ここ大切!!)

アロマを炊いてみたり、

お風呂でゆっくりしたり・・

・・・してもなお睡眠に関して悩みや心配があるようなら、

睡眠外来、心療内科などに相談してみることをお勧めします。











0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の記事