2026年4月18日土曜日

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」Project Hail Mary

今、世界的に大きな話題になっている映画、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を観てきた。

なかなか観られずにいるうちに、SNSなどで映画のネタバレに遭遇しそうな感じになってきたので、早めに行った方がいいかと。


本当はIMAXやドルビーの上映を探していたのであるが、
なかなか予定が合わず、あるいは満席で取れず、(今は映画館は名探偵コナンまっさかりな時期でもあり・・)
そもそも、いつまで上映しているかわからず、終了してしまったら悲しいということで、普通のTOHOシネマズ(?)で観ることに。


めっちゃ混んでいた。


原作は、アンディ・ウィアー作(2021)のSF小説。

ある時、中学の理科の教師グレースが目を覚ます。
一人で。
彼の身体には多くのチューブが入れられており、
聞こえてくるのはコンピュータからの人工音声。

ここはどこで、自分は誰なのか?

長期間意識を失っていたらしく、記憶と筋力を失っているグレース。
そこから徐々に記憶と体力を取り戻すのであるが、

次第に気づく。
自分は科学者で、アメリカ人らしい・・

そして、

ここは太陽系ではない!!

と。

彼の背負った途方もない使命が明らかになっていく最中、
そこには、予想もしていなかった出会いが待ち受けていた・・


という感じなのであるが、



いやこれね。
原作では、科学的な推論や計算、実験方法や器具までが細かく描かれ、
それらによってさまざまなことが「解明」されていく過程が、エキサイティングでめっちゃ面白い。

そして、(以下ちょっぴりネタバレ)

途中で出会う、異星の知的生命体。

グレースは、ロッキーと名付けたその生命体と、
驚くべきことにコミュニケーションを取り、さらにはある目的に向けて、協力していくことになるのである。

お互いに高度な知性を持っているが、文化はもちろん、生態系、そして生命維持機構がまったく異なる相手と、交流を超えた友情をいかにして育めるのか。

そして、自分の生命を、「惑星を救うという崇高な目的」のために、いかにして投げ出しうるのか、あるいは投げ出すべきなのか?

そこに至るまでの地球上の、全世界を挙げての長い、しかし統率された協力体制(今の実際の国際情勢を鑑みるとなかなか感慨深いものがあるが・・)の記述も興味深いし、そうなった経過もほぼ納得できる。

ということで、原作を把握した上で映画鑑賞へ。


・・・・

良かった。
良かったのだが。


わかってはいたが。
あの原作をすべて映画化するともちろん大変なことになるので、凝縮されたエッセンスみたいなものだろうとはわかってはいたが。

それでもなんというか、個人的には「ちょっとだいぶ端折ったな」「結構改変したな」という印象。

あの背景があるからあそこはああなったのだ・・
という、物語の「積み重ね」が、映画では、尺におさまりわかりやすくなるようにすっかり飛ばされている、という感じ。

もちろん映画としてはよくできているので、原作を読んでいなくて映画を観て、わかった、面白かった!となったのであれば良かったね!と思う。
でも、「原作を読んでいないのでわからない、どういうこと?」となる人もいる・・かもしれないなあとも感じた。どうなんでしょう。

あと音楽。個人的にはちょっと思うところもあったが(宇宙空間は基本的に無音だろうし)、映画としてはああなるのだろう。

ラストシーンも、原作のイメージというか結末と結構(ニュアンスが)違う。あれはあれで映画向けにはいいのだろうけど、うーん・・

・・・

ではあるが、2時間半を超える上映時間も、あっという間に過ぎるような体験であった。
楽しいことは間違いない。

機会があれば吹き替え版も観てみたい(花江夏樹さんが出演しているらしい)とは思うが、長時間だし上映館が少ないので厳しいかな・・。


ところで今回、私は原作の小説を、Amazonオーディブル版で全編聴いた。
オーディブル版とは、つまり朗読。
井上悟さんのナレーション。

これがとても素晴らしい!

主人公のグレースを始め、すべての登場人物を豊かに表現しており、
音声なので、我らが宇宙人の声(?)も、きちんと(?)音で収録されているのである。

これはぜひおすすめ。
ただし上下巻それぞれ13時間くらいかかるので、のんびりと。



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