今、世界的に大きな話題になっている映画、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を観てきた。
なかなか観られずにいるうちに、SNSなどで映画のネタバレに遭遇しそうな感じになってきたので、早めに行った方がいいかと。
本当はIMAXやドルビーの上映を探していたのであるが、
なかなか予定が合わず、あるいは満席で取れず、(今は映画館は名探偵コナンまっさかりな時期でもあり・・)
そもそも、いつまで上映しているかわからず、終了してしまったら悲しいということで、普通のTOHOシネマズ(?)で観ることに。
めっちゃ混んでいた。
原作は、アンディ・ウィアー作(2021)のSF小説。
ある時、中学の理科の教師グレースが目を覚ます。
一人で。
彼の身体には多くのチューブが入れられており、
聞こえてくるのはコンピュータからの人工音声。
ここはどこで、自分は誰なのか?
長期間意識を失っていたらしく、記憶と筋力を失っているグレース。
そこから徐々に記憶と体力を取り戻すのであるが、
次第に気づく。
自分は科学者で、アメリカ人らしい・・
そして、
ここは太陽系ではない!!
と。
彼の背負った途方もない使命が明らかになっていく最中、
そこには、予想もしていなかった出会いが待ち受けていた・・
という感じなのであるが、
いやこれね。
原作では、科学的な推論や計算、実験方法や器具までが細かく描かれ、
それらによってさまざまなことが「解明」されていく過程が、エキサイティングでめっちゃ面白い。
そして、(以下ちょっぴりネタバレ)
途中で出会う、異星の知的生命体。
グレースは、ロッキーと名付けたその生命体と、
驚くべきことにコミュニケーションを取り、さらにはある目的に向けて、協力していくことになるのである。
お互いに高度な知性を持っているが、文化はもちろん、生態系、そして生命維持機構がまったく異なる相手と、交流を超えた友情をいかにして育めるのか。
そして、自分の生命を、「惑星を救うという崇高な目的」のために、いかにして投げ出しうるのか、あるいは投げ出すべきなのか?
そこに至るまでの地球上の、全世界を挙げての長い、しかし統率された協力体制(今の実際の国際情勢を鑑みるとなかなか感慨深いものがあるが・・)の記述も興味深いし、そうなった経過もほぼ納得できる。
ということで、原作を把握した上で映画鑑賞へ。
・・・・
良かった。
良かったのだが。
わかってはいたが。
あの原作をすべて映画化するともちろん大変なことになるので、凝縮されたエッセンスみたいなものだろうとはわかってはいたが。
それでもなんというか、個人的には「ちょっとだいぶ端折ったな」「結構改変したな」という印象。
あの背景があるからあそこはああなったのだ・・
という、物語の「積み重ね」が、映画では、尺におさまりわかりやすくなるようにすっかり飛ばされている、という感じ。
もちろん映画としてはよくできているので、原作を読んでいなくて映画を観て、わかった、面白かった!となったのであれば良かったね!と思う。
でも、「原作を読んでいないのでわからない、どういうこと?」となる人もいる・・かもしれないなあとも感じた。どうなんでしょう。
あと音楽。個人的にはちょっと思うところもあったが(宇宙空間は基本的に無音だろうし)、映画としてはああなるのだろう。
ラストシーンも、原作のイメージというか結末と結構(ニュアンスが)違う。あれはあれで映画向けにはいいのだろうけど、うーん・・
・・・
ではあるが、2時間半を超える上映時間も、あっという間に過ぎるような体験であった。
楽しいことは間違いない。
機会があれば吹き替え版も観てみたい(花江夏樹さんが出演しているらしい)とは思うが、長時間だし上映館が少ないので厳しいかな・・。
ところで今回、私は原作の小説を、Amazonオーディブル版で全編聴いた。
↑
オーディブル版とは、つまり朗読。
井上悟さんのナレーション。
これがとても素晴らしい!
主人公のグレースを始め、すべての登場人物を豊かに表現しており、
音声なので、我らが宇宙人の声(?)も、きちんと(?)音で収録されているのである。
これはぜひおすすめ。
ただし上下巻それぞれ13時間くらいかかるので、のんびりと。

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