花粉のつらい季節に、名古屋大学からのプレスリリースがちょっと気になった。
「PM2.5に含まれる"スズ"がスギ花粉症を悪化させる可能性」
以前から、大気汚染が花粉症の症状悪化に影響するのではないかと言われてきたが、今回の発表は、そのメカニズムの一部についてヒトとマウスでの実験で確認したとのこと。
この名大のグループでは、以前に大気汚染物質である鉛がアレルギー性鼻炎を悪化させることを報告したとのことだが、今回は鉛と同族のスズ(錫)について調べている。
この結果、花粉飛散時期に、花粉症患者の鼻腔内では、対照の健常者と比較してスズが3−4倍多く検出され、その鼻腔内のスズが、花粉症の症状と関連していたという。(血清中でも若干増加していたが、血清のスズレベルは症状との相関がみられなかった)
そして、アレルギー鼻炎の症状を示すマウスの鼻腔にスズを入れてみたところ(細かい作業ですよね・・・)鼻炎が悪化したとのこと。ぴえん。
ではなぜ、花粉症(アレルギー性鼻炎)の患者の鼻の中に、スズがつきやすいのか?
これについて解析したところ、
アレルギー性鼻炎マウスでは、鼻腔内の粘液であるムチンが増加しており、スズはそのムチンと同じ場所についていた。そしてスズを鼻腔に入れてみると、さらにムチンが増えたという。
つまり、
スズは花粉症の悪化要因の一つであり、さらに、アレルギー性鼻炎患者では、そのスズが鼻の中に蓄積しやすいらしい・・ということである。
PM2.5を含む大気中にスズがあること自体は我々にはどうしようもないので、
対策としては、なるべく鼻粘膜の炎症を悪化させないよう、早めに治療などして対応しておくことと、
外出時には、完全ではないにせよ「PFE(微粒子捕集効率)試験済み」「PM2.5対応」などといった表記のある上質のマスクを使うように心がけること、などになるでしょうか。
花粉症同志の皆様、しんどい季節ですががんばりすぎないようにがんばりましょう。

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