久しぶりのバレエ鑑賞。
「マノン」を観てきた。
新国立劇場バレエ団、初日。
マクミラン振付。
今日のマノンは小野絢子さん、デ・グリューは福岡雄大さん。レスコーは奥村康祐さん。
満席の客席。
今回は「マノン! マクミラン!」ということで奮発してS席を取ってあった(ていうかチケット出遅れて選択肢があまりなかった)。
いやーやっぱり前方っていいなあ。よく見える。
ということでオペラグラスを構えて鑑賞。
いやもう・・・
・・・・
素晴らしすぎて言葉がない。
あっという間の3時間。
舞台の上には、確かに18世紀のパリがあった。
享楽と猥雑、富裕と貧困、清貧と欲望が混在するパリ、そこで生きて暮らしている人々が。
マノンは、いわゆる「きれいなバレリーナがチュチュを着て可憐に舞う」という作品ではなく、もしろ真逆。
下手するとR18かもしれない(実際、トリガーアラートあり)、「エグい」場面も多い、というかもう最初から最後までエグい展開な、この物語。
当時のパリ格差社会の実情はきっとさらにひどかったのだろうと思うが、それにしてもどこまでも救いのない話ではある。
死、暴力、殺人、娼婦、貧困、売買春・・・(わかってはいるが)。
ではあるが、
聴けばいつでも心震えるマスネの音楽に載せて、
マクミランのあのめちゃくちゃ難しい(と素人でも思える)振付を、
あまりにもなめらかに自然にこなし、寸分も違わず角度を決める身体、
そして深いところでの心の動きをあざやかに、あるいはひそやかに伝えてくる表情。
そのひとつひとつがあまりにも、
美しい。
どのシーンも圧巻だったが、第3幕、沼地のパドドゥで死んでいくマノン(とは言え激しく動き、ものすごく体力を使う振り付けなのだが)とデ・グリューは、それまでの経緯を彷彿とさせつつ愛を昇華させていく最期の感情が表現されていて、観客全員の息も止まるかのようであった(と思う)。
今回、英国ロイヤルバレエで使用していた衣装・装置での上演とのことだが、
新国立劇場バレエ団の皆さん、衣装、舞台、照明、そして東京交響楽団の演奏が、
今ここに、ロイヤルバレエ版と並ぶであろう新国立版「マノン」を作り上げたという素晴らしさ。
終演後はもちろん、鳴り止まない拍手とブラボー。そして何度目かのカーテンコールの後には総立ち1
見終わって、この「マノン」に一つだけ難点があったとすれば、ほかのキャストの日も観たくなってしまうことだな、と思いながら帰路へ。
カーテンコールは撮影可でした


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