recri (割引付き紹介リンク)からのチケット提案で、今回は「ピグマリオン」をチョイス。
英作家バーナード・ショー原作で、映画「マイフェアレディ」や「プリティウーマン」の原作というか原案となった喜劇。
ロンドンの言語学者・・というか音声学の教授が、
貧しい出自で貧しい地域に住み、ひどいコックニー訛りで喋り、花売りで日銭を稼いで暮らしている娘を、「貴婦人に仕立て上げる」という賭けを行う・・というのがストーリー概略。
結末は映画とは違うわけであるが、わたし的には、こっちの展開の方がしっくりくる。
原作「ピグマリオン」で描かれているヒギンス教授は、「マイフェアレディ」とか「プリティウーマン」の登場人物とはまるで違い、
花売り娘イライザを相手に、やっていることは「実験」なのだ。
原作(和訳)は、 小田島恒志訳のこちら(光文社版)を読んだ。
英文の原作は読んでいないけれども、イライザの元のセリフ(訛り)を、日本語ではどう訳しているのかなと思って興味深かった。小田島さんの訳を読んでみたら、なるほどそう表現するのか・・という感じ。
舞台に出向いたのは、苦手な池袋の「東京建物ブリリアホール」。
(すみません・・何回行っても池袋は苦手・・というか必ず方向音痴になるんですすみません・・・)

演出はニコラス・ーターさん。
キャストは、
イライザが沢尻エリカさん。ヒギンス教授は六角精児さん。
そのほか、ピカリング大佐に平田満さん、ミセス・ヒギンスに春風ひとみさん、ミセス・ピアースに池谷のぶえさんなど芸達者揃い。ミュージシャンの皆さんも演じながらの演奏。
いや良かった。
沢尻エリカさんを舞台で見るのは初めてだったのであるが、ひどい訛りのある蓮っ葉な花売り娘が、上流階級の一員としてふるまえるようになり、自立していくさまを熱演。もちろん容姿端麗であるので見ていて楽しいし素敵だと思える。また何かの舞台に立たれるなら観に行こう。
六角さんは、めちゃくちゃ見事に「イヤなヤツ」を演じていて、こんなオッサンそのへんにいそう(違うか)。
お二人とも、とても難しいセリフ回しだったろうと思うが、よどみなくテンポよく、当時の英国の下流と上流の雰囲気を醸し出していた。原作の「変な叫び声」(?)をどうするのかと思っていたが沢尻さんの叫び方はハマっていた(笑)。
これはおすすめの舞台だと思うが、私が観に行った日は空席が目立っていた(ちなみに2階席)。
もったいない。
今後、名古屋・北九州・大阪でも公演があるようなので、観に行ける方はぜひ。
あと、私は普段あんまりいわゆる公演グッズは買わないのであるが、花をモチーフとしたこの「スカーフハンカチ」は思わず購入。
素材はポリエステルサテンということで(洗濯表示がない?のであるが・・)、あんまり「ハンカチ」という感じはないけれど、かわいいので持ち歩いて気楽に使っていこうと思っている。
ブリリアホールでは、公演中のスマホ使用や撮影などについて、他より厳しく注意のアナウンスがされていた。当然であり良かった(しかし、公演や映画、もしくは学会などで、近くの人がスマホで無断撮影とかしていても、公演中はどうしようもないのがいつも困るのだが)。
なお、後日、Peatixのオンラインイベントで
紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#117
「いま再び輝くバーナード・ショー『ピグマリオン』の魅力 訳者・小田島恒志さんを迎えて」
というのがあったのでこれにも参加してみた。
「汚い訛り」を訳すときに、日本語のどこかの方言に寄せることは適切でないので、それらしい表現を作った、などといったお話を伺い、なるほどなあと思った。

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