2022年6月11日土曜日

バレエ「不思議の国のアリス」

仕事を終えてからダッシュで初台に向かい、
新国立劇場バレエ団「不思議の国のアリス」ソワレを観てきた。
2018/19年に初演されてめちゃくちゃ気に入り、
2020年にも観に行くつもりだったがコロナ禍で公演中止。

ようやく!という感じでわくわくしながらオペラパレスへ。


本日の公演は、プリンシパルのお二人、小野絢子さんのアリスと、福岡雄大さんのジャック。
ルイス・キャロルと白ウサギは中島瑞生さん。
それにマッドハッターとして、ロイヤルバレエのプリンシパル、スティーブン・マックレーさん(!!)。
その他のキャストも前回公演とは変わっていたりして新鮮である。

音楽はジョビー・タルボットによるもので冒頭から観客を不思議な物語に引き込む。
打楽器多めなのでテンションが上がる。

装置・衣装はボブ・クロウリーによるもので、舞台装置とミックスしたプロジェクション・マッピングの使い方が絶妙。あの"チェシャ猫"ですら舞台に登場するのである!

物語は・・あると言えばあるのかもしれないが、
ダンサーも観客も一緒になって、不思議な世界を冒険するファンタジー。
特にアリスは、最初っから最後まで出ずっぱりで、体力が心配になるくらいだけれど、
小野さんは本当に15歳(このバレエでの設定)の好奇心旺盛な少女になっていて、
Drink meと書かれた飲み物を飲んだり、小さくなったり大きくなったりしているし、
マッドハッターは完璧なタップダンスで踊りまくるし、
トランプたちは整然としているし(バランシンの影響と聞いて納得)、
イモ虫は今回もやっぱり妖艶(っていうのか)。

舞台も客席も、みんな不思議な世界に入り込んでる。


最初から最後まで終始不思議で、でも最後にちょっと仕掛けがあって、観客席も「目が覚める」感じ。

とても素敵でした。

観客の皆さんもわかっていて、「ブラボー」はできないけれどタイミングの良い拍手や、カーテンコールでのスタンディングで大盛り上がり。

いやー中島瑞生さんカッコよし。ちょっとファンだったけどだいぶファンになったわ(?)。
それに木村優里さん、あんなに可憐なのにこんなに強い(??)。

あと、「木」の皆さん素敵でした。

次の公演はいつになるのかわからないけれど、あれば必ず観に行くつもり。
皆で、安全で平和な世界を守って楽しみにしていたいですね。

 

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