ということで、
シェイクスピアの「リア王」を読んで(観て)ちょっとはまった私(先日の記事)、
KAATでもらったチラシで、河合祥一郎先生の「新訳 ハムレット」が9月24日発売と知り、
だって!! 野村萬斎氏との"ほとんど共同翻訳"(本書『訳者あとがき』より)ですよ。
(つくづく、あのまま萬斎さんがTOKYO2020の・・・・いやそれはもう仕方ないこととは言え)
日本語として発声し演技するに当たり、シェイクスピアによる原文の韻文のリズムや"間"、そしてもちろんそこにある含意をどう活かすか、
緻密かつ綿密な議論と作業が続いた結果、
"こうして、萬斎監訳と称すべき翻訳ができあがったのである。"(訳者あとがきより)
ということだ。
これは盛り上がらずにはおれません(※個人の感想です)
ということで早速読了。
帯にも野村萬斎さんが。
本当に
日本初、原文のリズムとライムを全訳した驚異の新訳!(裏表紙)
ですよ。
日本語なんだけどきちんと韻を踏んでいる。
「ここでそのコトバ・慣用句を入れてくるか!!」「そして、それが違和感ないし!」という驚き。
この翻訳はF版に基づいているが、Qとの対比についても詳しく説明が付記されており、どういう意図でそのような改訂されたのか(についての諸説)が理解しやすい。
舞台や訳者が眼前にありありと浮かぶような翻訳である。
今度どこかで「ハムレット」の舞台を観に行きたいなと思う。
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