ちょっと「ふーんそうなんだ!?」と思った記事。
[メディカルトリビューン]染毛剤の成分が網膜症を引き起こすことも (2024/9/26)
原著はこちら↓↓(まだ私は読めていない):
Chirpaz N, Bricout M, Elbany S, et al. Retinopathy Associated With Hair Dye. JAMA Ophthalmol. Published online September 12, 2024. doi:10.1001/jamaophthalmol.2024.3453
記事によれば、
"病歴のない61歳の女性"が、
"染毛剤で髪を染めた数日後に両目の視界が徐々にぼやけてきた"
のだという。(強調は筆者)
そして
"女性の使用した染毛剤は市販のもので、パラフェニレンジアミンと呼ばれる芳香族アミンを含有していた"。
・・・・・
・・・・えーと・・・
・・・・
ヘアカラーというか髪染めについてまったくわかってない私(汗 ・・・・・
ということで調べたところ、業界でこのようにまとめて下さっていた(感謝)
日本ヘアカラー工業会:ヘアカラーリング製品の特徴を理解しましょう
さてその女性は、眼科での検査の結果、漿液性網膜剥離が発症していることが判明。
原因は何かということで全身が精査されたが体の他の部位には問題がなく、
網膜症の発症と、染毛剤の使用とが時間的に一致することなどから、最終的に
"染毛剤に関連する再発性急性血管障害(recurrent acute hair dye-associated angiopathy;RAHDAA)と診断された"
という。
その後、女性の眼症状は、それまで使っていた染毛剤をやめ、別のブランドのものに変えることによって数ヶ月で軽快したという。
同様の報告(芳香族アミン含有の染毛剤使用との関連が考えられた網膜症の報告は、以前にもあったとのこと。
"研究グループは、芳香族アミンが、網膜色素上皮細胞と呼ばれる細胞の健康に不可欠な神経化学経路を「破壊する」ことで、網膜症が引き起こされたのではないかと考えている。"
・・ちょっと今は原文が読めないので、メカニズムについては今後またどこかで情報を得ていきたい。
もちろんヘアカラーが垂れたりして外から眼に入ったら、それはそれで大変な眼外傷になるわけであるが、
そうでなくて普通に染めた後にも、網膜にも障害が生じうる・・というところが、ちょっと「そうなんだ」と思った次第である。
皆様には、こういう情報も知り、また毎回しっかりと皮膚アレルギーのテスト(パッチテスト)なども行った上で、安全に、好きな髪の色を楽しんでいただきたいと思う。
染めるか、染めずにおくか、それが問題だ(最近ハムレットを読んでいる私)
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