このブログの以前の記事で書いた、かはく(国立科学博物館)のクラファン。
1億円を目標として始まったクラウドファンディングであったが、なんと初日に目標達成。
その後も支援者・支援額が増え続け、最終的に、5万円を超える支援者から9億円超の支援額を得たという驚異の展開に。
いろいろなメディアにも取り上げられ、大きな話題や議論を呼んだことが記憶に新しい。
以前の記事の通り、私もささやかながら支援していたのであるが、
先日、その返礼品が届いた。
忙しかったのでなかなか開けられずにいたが、GWということでようやく開梱。
深紅の表紙。立派な装丁の、ずっしりとした図鑑。
タイトルは、クラファンのタイトル("合言葉")であったコピーを使い、
「地球の宝を守れ 科博コレクション図鑑」とある。
一緒に、「ご支援くださった皆さまへ」という冊子と、マンスリーサポーター募集のチラシもついてきた。これを見ると、あらゆる年代から支援があったようだが、ボリュームゾーンは子育て世代だったようだ。
この図鑑、またの名を、「私の最推し図鑑」。
科博の研究者、職員、OBの皆さんがそれぞれ選んだ「最推し」標本のえりすぐり。
化石、動植物の標本、骨格、ミイラ、機械、地質、そして科博の写真など、ページをめくるごとにわくわくする。
まるで科博にいるようだ。
各ページにはQRコードがついていて、そこにアクセスするとそれぞれの研究員の方の研究内容を紹介する動画を見ることができるらしい。まだ見ていないが、楽しみ。
「昭和後期の科博の写真」というページがあったが、これ・・・!! この入場口の風景、私覚えてる気がする!!!と個人的にちょっと盛り上がり。
標本の保管には多額の光熱費が必要だが、コロナ禍による入場料収入の激減と、ロシアのウクライナ侵攻を景気とした光熱費の激増で運営資金が厳しい状況となり、経費や研究費のカットなど苦しい努力の果て、今回、クラウドファンディングという手段に訴えることになったという。
そして当初の目標を大きく上回った支援の使い道として、まずは、かはくのナショナルセンターとしての機能強化。そして一部は、国内の他の科学系博物館等のコレクション充実にも活用していくとのこと。
国が確固としてあり続けるために、基盤としての科学は必要不可欠なものである。そして国立科学博物館はその先頭に立って、未来へ科学の知見をつないでほしい。
今回、かはくのクラウドファンディングを支援した5万人超は、その思いを共有しているのだと思う。
今度また、ぶらりと科博に行ってみたいと思う。
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