六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて、MUCA展を観てきた。
「バンクシーからカウズまで ICONS of Urban Art展」とある。
以前にrecriからチケットが届いていたもの。
ドイツのMUCA(Museum of Urban and Contemporary Art) の企画制作による、アーバン・アートの展示。
チラシによれば、アーバン・アートとは「現代の都市空間で発達した視覚芸術を指し、一般的には、壁や建物、道路や橋などの公共の場所にアートを描くことをいう」と定義されており、ストリート・アートやポスター・アートなどを含む。
こういったアートが一堂に会する展示は、なかなか珍しいように思う。
会場に入ると、いきなりカウズの「コンパニオン」が!
展示室内には他のカウズ作品もあり、特に「広告への悪戯」シリーズ(1997-1998)という平面作品(は迫力があり面白かった。有名ブランドの広告に少し(?)手を加えて、印象を転換してしまったもの。
こちらは、”ストリート・アート界の“ゴッド・ファーザー”と言われたリチャード・ハンブルトンのFive Shadows(2005)という作品。薬物依存に苦しみ、65歳で亡くなったアーティスト。
悪魔や犯罪者のようでもあり、あるいはどこかからやってきたヒーローのようでもあり。
レジェンドの影、だろうか。
こちらはインベーダーの「Rubik Albino(2009)」。
ルービックキューブを使った作品である。
インベーダーの作品は時々ギャラリーなどでも見るので比較的なじみがあるなぁ。
ルービックキューブ・・
えっ?・・と思うと、
あっ!!いる、白いインベーダーがひそかに・・・
そして展示の終盤には、バンクシーの作品が多数。
展示室の中央、鏡面の上にあるのは「アリエル」(2017)。
存在しているのかいないのか、
どこかからの通信状態が悪いのか。
これは「アリエル」なのか?という問いかけ、なのだろうか。
そしてなんと!!!
あの作品があるではないか!!!!
二度目の改題後のタイトル「Girl Without Balloon」(2021)。
サザビースのオークションにかけられたあの問題作!
私はアーバン・アートという分野をほとんど知らないが、今回MUCA展を観て、月並みではあるが確かに、こういったグラフィックの力強さ、社会性、そして広がりを感じることができた。
描く。表現する。訴える。
街に。外に。
そういう形のアートが持つ力が、社会のどこかを少しずつ動かしていくのだろう。
森アーツセンターギャラリーの今回の展示では、入館時にスマホとお財布、カメラくらいしか持ち込めない(バッグはロッカーに入れるよう指示される)のでご注意を。
こちらはギャラリーから外に出てきたところにあったティファニーのオブジェ。
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