2023年9月23日土曜日

【recri】Material, or@六本木

以前の記事で書いたチケットのサブスク「recri」から、先月、アートのチケットが送られてきていた。

「Material, or」。会場は、東京ミッドタウン六本木の21_21 DESIGN SIGHT。
"人間とマテリアル(素材)のつながりを読み解く企画展"(recri案内文より)だそうだ。興味深い。

このチケットが届くまで、この展覧会のことを知らなかった(それがサブスクの醍醐味)。実はもう一つ、この時にrecriの提案してくれた候補としてはテート美術館展もあったのだが、そちらは自分で前売り券をすでに買っていたため、提案通りこちらの展覧会に・・・・・

・・・・なんだかんだでなかなか行かれなかった(個人的に、六本木ってあまり"ついでに立ち寄る"機会がない)

・・・・のであるが、連休の今日、とことこ歩いて行ってみた。(日比谷線六本木駅からは、駅直結・・ではあるのだが結構歩き、階段もあるので、歩きやすい靴を推奨)。

久しぶりのミッドタウン。雨上がりの六本木。若い人たちがぽつぽつ歩いていたり、外国の方が写真を撮っていたり。


こちらが会場の21_21である。


早速入場。
最初に目に入るのは、カラスがハンガーで作ったという「巣」
いきなり、意外な「マテリアル」でどきっとする。


そこから先、会場内には、さまざまな、と言ってしまうのはおこがましいような多種多様な"マテリアル"の展示が。
そこには、確かに「ヒト」との関わりが観てとれる。

例えばこれは、いわゆる泥だんご。
横のキャプションには、こうある。

人は、泥や砂としゃべることができる。

この展覧会、コピーも秀逸だ。


こちらは、LEDの「光」によって硬化する樹脂を使用したインスタレーション。
つまり、日々刻々、光とのコミュニケーションによって形を変えていく「マテリアル」。


さまざまな「マテリアル」。人間のくらしに使われている「もの」たち。
観ている人たちは、上からのぞき込んだり、近づいて何やら(多分)心のうちから語りかけてみたり。



動物の膀胱は、優秀な水入れ。
知ってはいたけれど、こうやって見たことはなかったなぁ。


甲殻類のキチン質を再生して、新たなモノを創る。


何かと思ったらこれは「原油」の展示である。


次第に吸収されて"なくなっていく"素材を用いた展示。



この他にも、身近なのに私たちが気づいていない、あるいは気にしていない「素材」や、それらと人間、暮らし、動物との関わりが展示され、見応えのある企画展であった。

外に出たら雨上がりの高湿度な天気。
さっきは人がいたので大きく撮れなかった入り口を、再度。


なお、すぐ隣のGallery 3では
「吉岡徳仁 FLAME ガラスのトーチとモニュメント」が開催されていた。こちらは入場無料。

吉岡氏は、"TOKYO 2020オリンピックで使われた、桜をモチーフにした「聖火リレートーチ」をデザインした方だ。次は、2024年の国民スポーツ大会(旧国体)SAGA2024のトーチをデザインされているらしい。



こちらは外に展示されていた、ガラスのベンチ。


なかなかおすすめの展示であったので、お時間があればぜひ。
東京ミッドタウンにて、11月5日まで。


 

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