例によって、recri(割引付き紹介リンク)からの提案による舞台鑑賞。
今回は有楽町よみうりホールで「Take Me Out」のルーキー回を観てきた。
2003年第57回、2022年第75回のトニー賞受賞作。
日本初演の2016年には第51回紀伊國屋演劇賞団体賞の対象となったという、リチャード・グリーンバーグによるこの作品。
今回、翻訳が小川絵梨子さん、演出が藤田俊太郎さん、
そして俳優陣は、2018年再演時のメンバーを含む「レジェンドチーム」と,
"一般公募330人の中から完全オーディションで選び抜かれた"という「ルーキーチーム」による、「2チーム体制」での公演! しかもそれぞれ演出が異なるんだという。
・・・これは観に行かないと!!
ということであったが、recri提案のチケットの中では今日の日程しか都合がつかなかったので、迷うことなく「ルーキーチーム」の公演に。
・・わりとぎりぎりによみうりホールへ(汗
でもここ、有楽町ビックカメラのエレベーターで上るので、エレベーター内に同じようにギリギリの観客仲間(というのか)が大勢いらして、これならイケる!と安心(違うそうじゃない)
舞台は2003年のメジャーリーグ。「エンパイアーズ」のロッカールームから物語は始まる。
白人と黒人の間に生まれたスター選手ダレンは、ある日突然、チームメイトにカミングアウトした。
自分がゲイであることを。
序盤、その告白が、間接的なセリフ回しでチーム内外で語られるのと並行して、
チーム内に広がる違和感、チームメイトそれぞれの思い、野球の勝敗が交叉しつつ綴られていく。
そして人種、友情、心理と肉体、差別や暴力それに和解、契約と金銭、あるいは教育や家庭環境など・・
さまざまな糸が絡み合い、そのシーズンは思いもかけぬ展開へ。
野球の動作をリズムに乗せたダンスシーンや、哲学的な長セリフ、半裸の男たちの集団(というのか?)、音や光の効果的な演出など。
見応えがあった。
初演のときから時間が流れ、さまざまな事件や変化が起こり、LGBTQ+や「ジェンダー」、「多様性」への理解が進んだ・・かと思われた2025年にこの作品を観て、
改めて、
ここに問われた問題は、すこし形を変えながらも、今も変わらずに私たちの中に流れている課題であると感じた。
同じ脚本ながら演出が異なるという、レジェンドチーム版も観たいと思ったけれども、日程的に今回は無理だな・・。
機会があればぜひ!
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