2024年5月8日水曜日

「定年前にはじめる生前整理」

古堅純子著「定年前にはじめる生前整理」という本を読んだ。

(某古本ショップで送料無料にするために、ぱっと見てついで買いしたもの・・)。

新書で薄く、通勤の往復の時間でさらさらと読めてしまった。



要するに片付け本である。

片付け本があるとつい手に取ってしまう私とは・・・はい、(皆さまが想像するごとく)片付けられない女です。とほほ。
・・・いや別に、そんなに文具やガジェットを買ってるわけじゃないんだからねっ(汗

この本のサブタイトルは、「人生後半が変わる4ステップ」。
定年の後(まあ60歳とか65歳以降ということだな)、好きなものだけに囲まれてシンプルに暮らすために、どう片付けるか(=不要なものを処分するか)という話。

内容はこれまでにも他で読んだ気がする内容が多いように思った(そ、そんなに片付け本を片っ端から読んでるわけではないですが・・・)
今回「定年前にはじめる」とあるので、60代に特化した話なのかと思ったが、そうでもなかった。定年がらみの話題としては、例えば"忍び寄る定年後うつ "というセクションであったり、”シニアのセルフネグレクト急増"とか"孤立せず人を招く"といった、社会の第一線を退いてからの生活に触れている部分なのであろう。

「自分にとっての適量を決める」とか、
「生前整理ワークシート」とか(でもこれ、別にあえて生前とつけなくてもいいような・・)とか、

そうだよね、自分も片付けなくては!!

と思わせる内容であった。私もね、いつかは家に皆さまをお招きできればと思ってはいるのですよ、思っては。


ではあるのだが、

どうもなんというか個人的には、読んでいて著者に「上から目線」で語られているような印象が感じられたのである。
Amazonの書評でも同じような感想を書いている人が複数みられたので、私だけの感じ方ではなかったようだ。

あなたも私も、誰でも年を取る。誰でも認知症になりうるのですよ。

片付けたくても片付けられない、片付けなくてはいけないのはわかっている、そういう人に、”あえてきつい言い方”をするというのはどうなのか・・・と少しもやもやしてしまった(私も、自分が厳しい言葉を言われる側であることがわかるからだ)。

また、あえて「定年前」とつけるのであれば、退職というキーポイント、もしくはそれに関わるタイムラインやマネー管理を「生前整理」の中でどう位置づけるのか、その具体的な指標がもう少し具体的に述べられているとよかったようにも思う。

・・・とは言え、はい、すみません、私も片付けます・・・・そのうちきっと(汗

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