2024年4月30日火曜日

【recri】「マティス 自由なフォルム」

ゴールデンウイークなので混んでるだろうとは思ったが、会期末になるともっと大変だろうと思って、さっと行ってきた。

国立新美術館。


「マティス 自由なフォルム」。
だいぶ前にrecriからチケットが送られてきていたのだけれどずっと忙しくて、混み合う時期になってしまってから行く羽目になったのである。
まあ連休後半よりは多分いいかということで。

前半は撮影不可。
マティスの画業の流れがわかる展示。École des Beaux-Artsで学び、フォービスムを拓いたのち、ニースにアトリエを構え、舞台装置や衣装デザインにも取り組む。その後腸疾患(癌らしい)で体力が低下し、切り紙絵という手法で表現をするようになる。

後半、切り紙絵の展示になってから撮影可であった。



大作「花と果実」(1952-1953年)。
410 × 870 cmという大きさ。
修復を経ての初来日だそう。

こちら↓は「陶の習作」シリーズ(ショップで、これをデザインしたマグカップが販売されていた)。印象的な色と形。彩釉テラコッタ。陶工:シャルル・コックス。


「大きなアクロバット」筆と墨、ベラム紙。(1952)


そしてマティスが1948年から1951年にかけて関わった、ヴァンスにあるドミニコ会の修道女のためのロザリオ礼拝堂に関わる作品展示。

「聖ドミニクス」と、その手前に置かれたキリスト磔刑像。


マティスがデザインした司祭服。


そして今回どうしても見たかった、ヴァンス礼拝堂の再現展示。

展示室では光が移り変わり、日暮れ後の静謐な礼拝堂を体感した後に


ステンドグラスから外の光が差し込む、あざやかな色彩の風景も見ることができる。



個人的には、たまたま少し前に那須の藤城清治美術館にも行っており、光を透過する切り絵の美しさとその技術的な難しさとをつくづく認識したところだったので、切り絵という技法の表現の豊かさ(と大変さ)、そして手法を自らの中で新たに取り入れ、さらに発展させていくアーティストの力というものを改めて体感する機会であった。

すでにかなり混んでいたので、行かれる方はお早めに!


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