2023年6月15日木曜日

「おもしろ科学実験 色覚検査にチャレンジしてみよう Let's challenge color vision test」

先日、会議で色覚異常の方についての配慮の話題が出た(というか私が出した)ので、

何か、色覚異常について、簡単にセルフチェックできるツールはないかなと思って見ていたら、YouTubeでこんな動画を見つけた。

「科学クラブ」というサイト(?)が作っている動画の一つのようだ。他にも科学実験や自然観察などの動画がアップされている。
石原式の色覚検査を動画にしたもののようだ。

ということで、まずは自分で早速やってみた。



うん、まあわかる(ホッ)。


我々の世代は、小学生の頃に色覚検査を受けていたはずだが、
「色覚検査は差別に当たる」などの声が上がったことから、平成14年に学校保健法の改正によって検査の施行義務がなくなり、ほとんどの児童は色覚について特に検査を受けることがなくなった。

しかし、平成26年に学校保健安全法施行規則の一部改正という形で、「色覚検診に関する指導強化」が再度はかられることになった。その理由は、

文部科学省がこのように色覚検診に関する新たな指導強化の通知を出したのは、この10年余り、多くの学校で色覚検診が実施されなくなったことで、学校生活や進学・就職に関わる様々なトラブルが多く見られるようになったからです(『学校保健』より引用)

ということである。

色覚異常には先天的な原因を持つものと、後天的に生じるものとがある。
このうち、後天的な色覚異常は何らかの眼や脳神経の病気などに伴うものなので、「見え方がおかしくなった」という自覚があることが多い。
しかし、先天的、すなわち遺伝による色覚異常で、生まれたときから「そう見えている」子どもにとっては、「本来見えるべき色」を知らないため、自分が「色覚異常」を持っていることを自覚してないことがままある。

どこかの時点で気づかない限り、そのまま成長した場合、一部の就職や、仕事上の活動、日常生活などで思わぬ困難を感じることがあるかもしれず、実際そういった問題が顕在化したということである。




上の日本眼科医会のサイトに紹介されているように、「見分けにくい色の組み合わせ」というのが、個人個人によって存在する。なので、「色でグループに分けましょう」などというのが、もしかしたらその方にとっては不自由かもしれないのである。キキとララとか、ちいかわとハチワレのグッズとかが色で区別できないかもしれないのである(いやちょっと違うのでは

そう言っている私だって、いずれ白内障で、世の中全体の色がくすんで見えてくるに違いない(まあそうなったら手術するけども)。

色覚「異常」というよりは色覚「特性」だと思うので、いろんな特性のある方に適した、例えばカラーコーディネイトとかリラクゼーション用の色使いとか、そんなのが紹介されるとよいのかなと思ったりする。



イタリアのベネチア・ブラーノのカラフルな街並み。Tom Podmoreさんの写真より。







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