人は、突然の大雨に遭うことがある。
ついさっきまで晴れていたのに、前触れもなく、いきなり空がどす黒くなって地面を叩きつけるような雨に。
どうしてこんなことに。
ずぶ濡れになり、泣きそうになり、急いで走って転び、怪我をしたり立ち上がれなくなったりもする。
満天の星は翌日の晴天を保証しない。
かろうじて今は雨やどりできている私たちは、まさに大雨にさらされている人に、手を伸ばして傘を分けようとすることしかできない。
そんな時がある。
できることは傘を差し伸べ、やわらかなタオルを持って、いつか必ず来る雨上がりに、濡れて倒れた人が立ち上がるのを待つだけだ。
そっと身体を拭いて、さっきは大変だったねと言って、
やがて一緒にゆっくりお茶を飲めるように。
雨が降るのも雨に濡れるのも、誰が悪いのでもない。ただ、人は、突然の大雨に遭うことがある。今日は晴れているのだとしても。
そしてきっと、雨上がりの虹にも出会うことがある。
早く雨が止むように祈っています。
私信。
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