先日、健診結果のご説明でずっとしゃべっていたら、のどがイガイガしたので
「ちょっと、エヘン虫が・・・」
と、一緒に仕事していた看護師さんについ言ってしまってから、
はたと気づいた。
「エヘン虫」って・・・
もしかして昭和の死語だったのでは!??
そこで調べてみると、やはり相当古い歴史のある(?)言葉であった。
そのうち古語辞典に載るかもしれない。ってホントか。
長年のギモン、「エヘン虫」ってナニモノ?( bit 長年のギモン、「エヘン虫」ってナニモノ? (Excite Bit コネタ2011年12月20日)
要するに、のどがイガイガする感じを、のどに何か虫がいるみたいだ、ということで表現した言葉なのであるが、そのもとは
我々世代であれば、昔、テレビでさんざん見た、某のど飴・・というか
ヴイックス メディケイテッドドロップ [Wikipedia]
のコマーシャル。
上記リンクの記載によれば、エヘン虫の説明として、
のどのイガイガ感を具現化した「エヘン虫」
ということになっている。まあそうだよね。
それにしても「エヘン虫」、いろんなバージョンの、数多くのテレビCMが作られ、どれも結構ヒット(っていうのか)していたなぁということが思い出される。YouTubeで検索すると、結構昔のCMが出てきて懐かしい。石坂浩二さんのとか。
しかし、現在大正製薬のHPの「ヴィックス」ブランドサイトを見ても、エヘン虫は見当たらない。このコロナ禍でエヘン虫は今一つ扱いにくいというのもあるのかもしれないが、「エヘン虫? 何それイケてない」と平成な世代に忘れ去られるようで、ちょっと寂しい。
そのうち、完全変態エヘンムシ(成虫)とかで再登場してほしい。いや、ないなそれ。昆虫ホラーか。
何というか、「のどがイガイガして・・」というよりは、「のどにエヘン虫が」と言う方が、なんとなく、
「あれ? ちょっと前までなんともなかったんだけど、なんかのどに急に何か引っかかったみたいでなんかちょっとアレ」
的な気分を端的に表しているような気がする(気がするだけである)。
それにしても、ニンゲンの身体にはいろいろな虫が住んでいるものである。
・かんの虫:小児期だけに出没。「かん」を「疳」と書ける人は少ないと想定される。
・腹の虫:ときどきおさまらない。もしくは、しばしば(ここぞという静かな場面で)鳴る。
・しゃくの虫:ときどきおこる。
・水虫:治しましょう。
まあ、たまには回虫とかサナダムシとかの類を持っているひともいるかもしれないが、それよりは多分、「エヘン虫」の方が我々にはなじみ深い虫であるように思う。
とは言え、のどの違和感が続く場合には、耳鼻科であったり、消化器内科(逆流性食道炎とか)であったり、もしかしたらちょっとお疲れで心療内科の受診がすすめられる場合もあるかもしれないので、注意してくださいね。
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