モンゴル発の舞台作品、「モンゴル・ハーン」を観てきた。
入場口には、モンゴルの民族衣装を着ている方や、モンゴル語で会話していると思われる方々が。
モンゴルゆかりの力士からの立札や胡蝶蘭もずらり。
物語の舞台は、3,000年前のモンゴル帝国。匈奴(フンヌ)という遊牧民族をモデルとしているという。
ハーン(王、支配者)をめぐる、王位継承と権力闘争の物語。
あらすじはシンプルであるが重厚で(ネタバレしてしまうので詳細は略)、舞台がとにかくすごい迫力。
ストーリーを回す主要な登場人物に加え、
その心象を表現していると思われる多数のアンサンブルの方々、そして家臣、武人、シャーマンなど・・・
衣装、音楽、照明、どれも色鮮やかで、度肝を抜く構成。
モンゴルの伝統的な音や音楽、声、ダンス(コントーションも)、表象などが散りばめられていて、あっという間の展開。
(SNSで言われている字幕の問題は、おそらく開幕時よりは少し改善されたのだろうとは思うが、まだ問題が残っているところが散見される。文字数が多く、全部追えないうちに次に進んでしまうところもあった。ただ、一部を飛ばしても流れはそれなりに理解はできる)
チラシにあった、THE TIMESの劇評
"まさに壮観。まるで「リア王」をシルク・ドゥ・ソレイユが語ったよう"
というのが、まさにそれ!!である。
演技もダンスも音楽も声量も素晴らしく、モンゴル演劇の上演はめったにない機会だと思うので、機会があればぜひおすすめ!!
ところで、
これもSNSで言われていたことではあるが、
確かに今回、観客のマナーが非常によろしくなかった。
上演中に
・スマホを煌々と見ている
・スマホで動画をずっと撮っている
・ずっと前のめりになって見ている
・隣の人と話す
といったことが多数発生しており、
一緒に見た家族が、
「観客以外はとても良かった」
「観客は本当にいらついたのでクレーム入れとくべきか」
などと述べる始末(結局、どこにクレームを持って行ったらいいかわからないので今回はそのままになったが)・・
上演前に、回ってきた係員やアナウンスが
「スマホは必ず電源を消して下さい」
と言っていたが、
おそらく、同じことを、そして他のマナーについても、
日本語以外で、
つまり今回は英語やモンゴル語などで、注意喚起しなければいけないのではないか。
劇がどんなに素晴らしくても、観客マナーによってその満足度は大きく低下してしまう。
関係者の皆様には今後のために上記をぜひお願いしたいと思う。
ちなみに
会場ではプログラムやグッズも販売されていたが、
以前から読みたいと思っていた「TRANSIT」がブースを出していたので購入してみた。
ぱらぱら読んでみたが、とても読み応えがある。
古今のモンゴルを知るのにとても良い情報源、そして草原の風が感じられる写真。
こちらも、機会があればぜひ!(ただし文字がちょっと小さいので、眼が大人の皆様はタブレットで電子書籍、が良いかも・・・)
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