転職してから落ち着くまで3ヶ月、自分のペースで動けるようになるまでは半年、とかどこかで聞いた気がする。
確かに、今3ヶ月たってまず生活のリズムはほぼ一定となってきた気がする(まだ一部調整中ではあるが)。しかし、以前の職場から運んできたもろもろのブツはまだ自宅に山積みだし(見ないふりをしている・・・)、カラダは慣れてきてもアタマがまだ動いていない感がある。
そろそろ少し、アタマの方もウォーミングアップをしなければと思っていたところ、偶然か、英文専門誌の査読依頼が立て続けに来た。
いや、この数ヶ月間にも依頼が来るには来ていたのだが、忙しいのでみんなdeclineしていたのですよね(すみません>各位)。しかしまあ、やっと「まあ少しやってもいいか」という気分が出てきたというところで、思わずポチポチとacceptしてしまった。
・・引き受け過ぎたか・・・
いや、査読以外にやらなくちゃならないことが積もってるだろ>自分
とか言いつつも、まあとりあえず連休。
今年もHISの24時間オンラインツアー(2022年のブログ記事)を断続的に見て、ラオス行きたいとかサウジアラビアでラクダミルクのコーヒー飲んでみたいとか一人で盛り上がりながらまったりしている(査読はどうした査読は)。
そんな中、ある記事で紹介されていたのがこの論文(どんだけ脇見してる>自分
Loftfield E, et al. Multivitamin Use and Mortality Risk in 3 Prospective US Cohorts. JAMA Netw Open. 2024 Jun 3;7(6):e2418729. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2024.18729.
Multivitamin Use and Mortality Risk in 3 Prospective US Cohorts
「マルチビタミンの使用と、3年間の死亡率」。米国で行われた3つの前向きコホート研究の報告。興味深い。
この論文によれば、アメリカ人の3人に1人はマルチビタミンのサプリメントを、病気を予防する目的で使っているとか。日本ではそれほど多くない気もするが(むしろ、もっとピンポイントなビタミンやら何やらを飲んでる方が多い印象もある)。
そういったマルチビタミンのサプリメントの使用が死亡率と関連するかどうかについて調査したレポートである。自己申告によるマルチビタミンの使用(1993-2001年、1998-2004年およびフォローアップとして最大27年間の評価)と、死亡率に関連しそうな他の因子を評価。
研究に組み入れられたのは、がんや他の慢性疾患のない成人で、各調査に参加した人(それぞれ約33万人、4万3千人、2万人)。データ解析期間は2022年6月から2024年4月。主要アウトカムは死亡率である。
解析の結果、
合わせて約39万人(年齢の中央値 61.5 [56.7-66.0]歳、男性が55.4%)の研究参加者のうち、観察期間中に約16万5千人が死亡。うち約41%が非喫煙者。
性別、学歴、喫煙などの因子とマルチビタミン使用との関連を考察したのち、結論としては
マルチビタミン使用は、全死亡率の低下とは関連しなかった"
"MV use was not associated with lower all-cause mortality risk in the first (multivariable-adjusted HR, 1.04; 95% CI, 1.02-1.07) or second (multivariable-adjusted HR, 1.04; 95% CI, 0.99-1.08) halves of follow-up. HRs were similar for major causes of death and time-varying analyses."(以上引用)
ということ。
なお全死亡率だけではなく、心疾患、癌、脳血管疾患による死王立にも差がついていなかった。
すなわち、マルチビタミンのサプリメント使用が、何か健康に利益があるかどうかということについて、現時点でそれをサポートする結果は得られなかったということである。
栄養は、サプリメントからではなく基本的にふだんの食生活から摂るのがやはり望ましいということであろう。
と思いつつ、上記のオンラインライブツアーでブータンからの初中継が始まったのでそちらに移行しまーす。
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