今日も外来で、発熱や咳の患者さんが多く来院されていた。
インフルエンザやコロナが引き続き流行している。
(ちなみに、ぽつぽつ花粉症も出ている印象(汗)
皆様マスクしましょう!)
さきの連休に、会食や成人式などのイベントで、大勢がマスクなしで(症状があっても)集まったりしたのであれば、これからも増えるのであろうかと思われる。
そんな中で、ケアネットからのニュース配信でこんな記事が紹介されていた。
原文はこれ↓
まだ原文を読んでいないのでざっくり見てみると、
"米国退役軍人省のデータを用いて、2020年3月1日から2022年6月30日の間にCOVID-19により入院した8万1,280人と、2015年10月1日から2019年2月28日の間にインフルエンザにより入院した1万985人のデータを解析。18カ月間の追跡期間中に生じた、体の主要な臓器系に影響を与える94種類の有害な健康アウトカムを両群間で比較した。"(以上引用)
ということで、コロナと季節性インフルエンザでそれぞれ入院した患者のデータを18か月間追跡した結果であった。
結果を見てみると、
"COVID-19による入院は、季節性インフルエンザによる入院よりも、ほぼすべての臓器系(呼吸器系を除く)における死亡や、健康への有害な転帰の長期的リスクが高かった"(引用)
一方、
”インフルエンザはCOVID-19よりも、呼吸器系により大きなリスクをもたらす”(記事より引用)、
つまり、
コロナは全身の健康への影響が大きいが、呼吸器に関してはインフルエンザによる長期影響の方が大きいということのようだ。
"Al-Aly氏は「この研究で得られた最も重要な知見は、COVID-19とインフルエンザはいずれも長期にわたる健康問題につながるということだ。また、長期的な健康の損失の大きさが感染の初期段階の問題を上回るというのは、大きな気付きだった」と説明している。"(以上引用)
長期影響。
つまり、
インフルエンザは呼吸器系を障害するウイルス。
SARS-CoV-2は肺だけでなく全身(心臓、脳血管などを含む)に障害を与えるウイルス
と言え、
いずれも、感染時のみでなく、感染後数カ月、数年といったスパンで影響を及ぼす病原体であるということを意識して対応しなければならない、ということだろう。
"「(前略)われわれは、これらの疾患では罹患後に後遺症が生じ得るという現実を直視し、ウイルス感染症を軽視せず、これらが慢性疾患の大きな要因であることを認識する必要がある」と強調している。"(記事より引用)
まずは予防が大切。皆様引き続き感染予防にご注意を。
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