産業医研修会に参加してきた。
今回はハラスメントについて。
職場で起こりうるハラスメントには、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、マタニティハラスメントや育児・介護ハラスメント、その他いろいろな種類がありうる。
今回の研修の内容は全般にわたったが、いつでも、研修で紹介される"勤務先でのハラスメントにより自殺した方"についての判例を読むと心が痛む。
どうにかならなかったのかと思うが、ならなかったから(なると思えなかったから)、その方は追い詰められてしまったのだ。
ハラスメントがやっかいなのは、被害者であっても加害者であっても、当事者は、自分が経験しているそのことが「ハラスメント」だとは思っていなかったりするところだ。家庭内暴力とか虐待でも同じかもしれないけれど。
いつのまにか、誰かを傷つけているかもしれない。
あるいは、傷ついているのは自分の弱さではなくて、もしかしたら誰かの理不尽な言動によるのかもしれない。
職場で自分の居心地が悪い時、あるいは誰かのうつむいた表情を見かけた時などには、そんな視点を持ってみることも大切なのだろう。
今回の講演の最後に、
「ハラスメントを見聞きしたときにできること」として、
ストッパー(制止)
レポーター(通報)
スイッチャー(話題転換)
シェルター(避難所)
の役割を果たすことができれば・・というお話があり、印象に残った。
これはハラスメントなのではないか、という事象を見聞きしたら、私も上のいずれか、あるいはいくつかを心掛けていきたいと思う。
また、
心が折れそうになったら、とりあえず誰かに話してほしい。
人に話すこと、それは思っているよりも強く、そして静かに、あなたの支えになっていくかもしれない。
通りがかりの靖国神社。
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