衛生講話というのは、毎月あるいは隔月の衛生委員会や安全衛生委員会などで、産業医が、安全衛生や労働衛生、健康管理などに関わるトピックスについて行う講話(短いお話し)です。
テーマとしては、訪問時期や訪問先のご希望、あるいはその時話題になっているニュースなどから取り上げるわけですが、
今回は、訪問先で少し前にストレスチェックを実施したというタイミングだったので、ストレスチェックについて、またその結果の読み方についてお話ししてきました。
ストレスチェックについては、毎年受けている労働者の皆様にとっては、
「毎年なんでこんなのやるんだろうな、自分は別にうつになってもいないのに、正直面倒だし意味ねーし」と思ったりしている・・・・・・(汗)
かもしれませんが、
あれは、すでにメンタルに問題が起こっている方をピックアップするというのではなくて(いやもちろんそれもできるし大切なわけですが)、
メンタルに問題が起こりそうになっていないか、未然に気づくためのもの、なんですよね。
「ストレスチェック制度は、定期的に労働者のストレスの状況について検査を行い、本人にその結果を通知して自らのストレスの状況について気付きを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させるとともに、検査結果を集団的に分析し、職場環境の改善につなげることによって、労働者がメンタルヘルス不調になることを未然に防止することを主な目的としたものです。平成27年12月に施行されました。」(厚生労働省のサイトより引用、強調は筆者)
ということで、ストレスチェックを受けると後日返却されてくる、あの結果シートについて、
「あなたは高ストレス者に該当します・しません」
の結果だけではなくて、もう少しグラフを読んでいただくといいですよ、というようなこともお話ししました。
そこで、参考動画としてご紹介したのがこちら↓
また、こんなセルフチェックもあります。
試しにやってみてもいいかも。
心身の疲労は必ずしも「自覚」ができない、
そして疲労が蓄積している人の判断力は低下していることがある
ということを意識し、
ストレスチェックの結果に限らず、自分は今どんな状態か、ときどき気を付けて見てみて下さい。
そして、どうも自分は働きすぎている、疲れすぎているようだ・・と感じたら、
あるいは一緒に働いている人がどうも働きすぎているかもしれない、と思ったら、
躊躇せず、また遠慮なく、産業医、産業保健師などの産業保健職、あるいは周囲の誰でもいいので、何かアクションを起こしていただきたいと思います。
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