2023年7月1日土曜日

ロイヤルバレエ

英国ロイヤルバレエ団の公演「ロミオをジュリエット」を観てきた。

半年くらい前のチケット発売時、負けられない戦いに打ち勝ってなんとかゲットした一人分の座席。
経済的理由で(汗)、上階の、なんとかまあ全体が見えそうな席を狙ったところ、3階席左側がぽつんと一軒家、じゃなくてぽつんと一席だけ空いていたのを押さえることができ、以来苦節半年(?)、”ロイヤルのロミオとジュリエットを観る”ことを楽しみに仕事をしてきたのである(ホントか)。

この間、初犯、もとい諸般の事情があってあやうく観覧に来れないのではと焦ったが、
なんとか無事やってきました上野文化会館。

入り口近くには「大入」の看板が出ている。
5階席まで、まさに見渡す限り満席のようである。


プロコフィエフの音楽と、中性イタリアそのものの衣装や舞台装置。

ケネス・マクミランの振付。

ロイヤルのアーティストたちが、主役の二人はもちろん、脇を彩る大勢の登場人物もそれぞれが物語を紡いでいて、圧巻。
ともすれば不自然になりがちな、ロミオとジュリエットが唐突に恋に落ちる場面も、演出や照明によって説得力があるものになっていた(このへんは最近の映画版ウエストサイドストーリーにも見習ってほしかったものであると思ったりする)

マクミラン版の「キャピュレット家の舞踏会」は、個人的に今まで観たバレエの中でも最も好きなシーンの一つなのであるが、それをまさにこの目で見て(遠い席なのでちっちゃいけど(汗))感動というほかなかった。

最後、ジュリエットが仮死状態(というのか)で横たわっているところ、静謐な一枚の絵のようであり、それがそこにいる「遺族」と、観ている我々との間に悲しさを共有させていた。
(今回このシーンで、思わずジュリエットのご両親に感情移入してしまった・・・だって子どもを亡くすだなんて・・・それに、親がジュリエットにおすすめしたパリスだって、きっと厳選した「いい人」だったに違いないのにパリスかわいそうな役周りだよな)


いや、やっぱり素晴らしかったな。オケもきっちりした演奏で、秀逸な総合舞台芸術を作って下さいました。
最後、ブラボーの嵐&総立ちでした。



とは言え、
ジュリエットが、亡くなっているロミオを見つけて驚き嘆き悲しむところで思わず
「ジュリエットそれ違う、倒れているロミオを見つけたら胸骨圧迫」
とか思ってしまった私は職業病か・・・

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