小学生の頃から”ど近眼”、かつ逆さまつげ(睫毛内反)の悩みがあった私。治療や、メガネ・コンタクトレンズの処方のため、なんだかんだ、眼科にはずっとお世話になっている。
と言いつつも、マンガやネット勉強や仕事のために目を酷使しがちな生活が続き、
40代になったくらいの頃だったか、ある時
「目を大切にして、老後になっても見えるようにしていかないと!!」
と、目からうろこのようなものが落ちた使徒聖パウロのように天啓を受け(いや落ちてませんがうろこ)、
改めて、少し大きな(設備の整った)眼科を受診し、いわば眼科の人間ドックにように、視力や眼底、眼圧、視野検査など一通り検査してもらった。その結果、幸い眼底や視野には問題なかったが、前からの強度近視眼底や乱視、アレルギー性結膜炎、さらには加齢に伴う調節力低下(いわゆる老眼)の気配も出て来たりしたので、いまでは数ヶ月おきに定期受診している状況である。
いかにど近眼でもやはり老眼にはなってくるし、私の場合乱視もあっていろいろ厄介ではあるのだが、まあそれなりに定期的にチェックしていただいているので、
「知らないうちに視野が欠けていて、気づいたら見える景色が少なくなっていた」
といった、中高年からの失明や突然の視力低下が生じる心配は、今はかなり少なく過ごせている。
人間の眼球は二つあって、一方の視力が落ちていてももう片方が見え方を補うから、ひとはじわじわと起こる視力低下に気づきにくい。
今ももちろんそうだが、シニアになってから目が見えないとやはり大層困ると思う(舞台が見えないと困るし遊べないし…あ、いや家事や仕事ができないし)から、シニアになって目の老化が顕在化する前に、皆様、40歳くらいになったら眼の検査を受けると良いと思いますよ。
…と、大学勤務時代、学生さんたちにも講義で何度も言っていたのだが(誰も聞いていなかったかもしれないが(汗)、
同じようなことを、眼科学会がちゃんとまとめていて下さっていた。
「アイフレイル」。
・・・なんだか最近、フレイルという言葉が水戸黄門の御印籠のように使われている場面もないではないが、「アイフレイル啓発サイト」は2007年に「日本眼科学会・日本眼科医会および関連諸団体」が設立したという「日本眼科啓発会議」が事業として行っている啓発サイトである。
ここに、「アイフレイルチェックリスト」と、「セルフチェックツール」など、自分の眼の状態を簡単にチェックすることができるツールが用意されているのである。
ということで、
早速やってみましたよ。不肖私、こう見えても視力、眼圧、眼底、視野など、わりとあらゆる眼科外来の検査(?)を数々こなしてきた(受ける方ね)それなりに経験を積んだ眼科受診患者なのである。っていばることか。
さて見てみましょう。
「アイフレイルチェックリスト」:これは簡単な質問に答えていくもの。「目が疲れやすくなった」→はい・・・・・って、すみませんスマホ見過ぎです。いや、でもそれで一つチェックついたよ私? あと1個ついたらアイフレイル・・・
「セルフチェックツール」:これはいろいろあってちょっと面白い。
まずは「アムスラーチャート」・・これ、たまに新聞に載ってるやつですね(私は、今は新聞購読をやめちゃってるけど)。片目ずつ見てみる。うむ、大丈夫そうだ。ゆがみなし。いや心はゆがんでるかもしれないが。なんだそれ。
「視野チェックシート」:これは片目ずつ、画面をクリックして動かしながら視野の欠損がないか見ていくテスト。・・・なのではあるが、私はいまいちうまくできなかった。「イモムシ」がうまく消えない・・・。と思ったら、小さく
「読書用眼鏡をお持ちの方はご使用ください。読書用眼鏡をご使用の場合、縦の長さ25~30cmのモニターを利用されることが推奨されます。」
と書いてあるので、もしかしたらこの小さいパソコンではうまくいかないのかもしれない。
ということで次。
「クアトロチェッカー」
なんかピザにありそうな名前だが(違うか)、これはスマホ非対応で、パソコンで行う視野チェック。こちらは、普段眼科外来で受けている視野検査に近いセルフチェックで、なかなかよくできている。もちろんあくまでも簡易版であるところに注意が必要ではあるが、なかなか眼科に行かれない方には参考になりそう。
などなど、他にもいくつかテストがあって、
なるほど、眼科の検査は視力だけじゃなくて、こういうことも調べるんだ!
ということを感じていただければ(そして何か心配があれば眼科を受診していただければ)とても良いのではないかと思った。
ぜひ皆様も、参考までにトライしてみてはいかがでしょう。
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