内科のT先生から、栃木のレモンクッキーをいただいた。
栃木県人以外が見れば、「おおっっ!?」と思わず声を上げてしまう、そう、あのご当地牛乳(っていうのか)、いわゆる栃木の"レモン牛乳"の関連スイーツである。
レモン果汁の入っていない「レモン牛乳」。
(だってレモンを牛乳に加えたら凝固しますやん普通)
とは言え、現在は"成分を調整していない生乳"以外は「牛乳」と表記することはできないため、「関東・栃木レモン」という商品名で売られている、あの甘い飲み物である。
Wikipedia や、栃木乳業「レモン牛乳物語」によれば、第二次世界大戦後、宇都宮市の老舗製乳メーカー「関東牛乳」が開発して、「関東レモン牛乳」という名前で商品化し、販売したのが始まりだそうだ。
砂糖が貴重な時代の甘い飲み物。学校行事などでも供されていたというし、子どもたちの人気の味だったようだ。
その後、平成16年に関東牛乳が廃業したことからレモン牛乳も生産中止となったが、継続販売を望む声が多く、
翌年、栃木乳業が関東牛乳から製造法を無償で受け継ぎ、「関東・栃木レモン」として復活したのだという(参照:上記HP)。
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私が前に関東・栃木レモンを見たのは確か、「東武ワールドスクウェア」とか鬼怒川温泉あたりに遊びに行ったときであったと思う。
売店の一角に陣取る、なにやら黄色い商品群。
それがまさに、栃木でしかお目にかかれない(と思う)、「関東・栃木レモン」の大群であった。あの、黄色とグリーンのパッケージが並んでいる光景は、結構圧巻である。
その「圧」に引き寄せられて、ついつい買ってしまう栃木土産。
そんな「レモン牛乳」というか「関東・栃木レモン」であるが、栃木県の人は、県外に出るとこれが売られていないことに驚く、という話を聞いたことがある。
栃木県人にとってはまさに、昭和から平成をともに歩んだ(そして今もともに歩み、飲み継がれている)ソウルフードならぬソウルドリンク(?)なのだろうな。
ふるさとを感じられる味が、子どものときも、そして今も身近にある、というのはうらやましい。
私は東京人であるが、東京の味、と言われてすぐに思いつかない。なんだろう。
確かに「名店」「銘品」と言われているものは多いし、商品名に「東京」とついているために何となく東京のお土産と思われている(けど東京人にとっては違うんじゃね?という感じの)ものもあるけれども、
栃木のレモン牛乳とか、福島のままどおるとか、横浜のシューマイとか、そんな感じの流れにあるべきものがすぐに思い当たらないように思うが、何だろう?
ともあれT先生、ありがとうございました!
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