予定が急に変わって時間ができたので、思い立って国立新美術館に行ってきた。
連休中に行こうとしたが予約が取れなかったので、その分のリベンジ。
美術展HPには「メトロポリタン美術館、主要作品が一挙来日」とあり、
どなたかがネットで"全部盛りの展覧会"といったようなことを書いていたが、
まさにそんな感じであった。
中世ルネサンスから、バロック、フランドル、ロココ、そして印象派、セザンヌやゴッホまで、まさに全部盛りだ。
今朝のNHK「日曜美術館」で少し予習(?)もしたのではあるが、
今回、私としては大変珍しく、音声ガイドも借りてみた。
普段は借りない派(絵は自分で自由に味わいたい派)なのであるが、今回は
佐々木蔵之介だというので・・・・(いや別に私だけではなくて、私の前に並んでいたミドル男性も、『佐々木蔵之介だし借りてみるか』と言っていたぞ)
中は、今一つ動線がわかりにくいレイアウトの会場であったが、
「I 信仰とルネサンス」
「II 絶対主義と啓蒙主義の時代」
「III 革命と人々のための芸術」
という構成。
いやもう、久しぶりの美術展鑑賞だったので、
「生のフラ・アンジェリコだ!!」とか
「フェルメールの唯一の寓意画!」とか
「ゴヤさすが!!」とか
もう(心の中で)大興奮。
聖母子だけでも多く出品されているのであるが、
今回は「日本初出品」の絵画が多く、それを直に近くで見られたことで何か、
ポストコロナに向けて、気持ちの中で少しリフレッシュできたところがあるように感じた。
例えば、今回のメインビジュアルであるこの作品。
ラ・トゥールの「女占い師」も日本初出品だ。
占いと称して、女たちが若者から金品をかすめ取ろうとしている場面である。
この絵自体は前から知っていたが、今朝の「日曜美術館」で「ジョジョ」の荒木飛呂彦先生が指摘されていた、衣服の質感。
老女の服はざらざらとした生地、一方、若者の服はつややかなシルクであろうと。
今日はあまりじっくり見る余裕はなかったが(混んでいたため)、それでも登場人物の表情とともに、衣服の筆致についても自分の目で確認することができた。うむ、さすがだラ・トゥール。
音声ガイドでは、衣装が派手なことから、演劇をベースにした場面ではないかという話があったが、どんな演劇だったのであろうか。
ちなみに、音声ガイドは、まあ借りてよかったかなと思う。
内容としては平易で、絵画の横にある説明と重複する部分も多々あったが、説明がついていない作品も多く、また混雑であまり文字を読むこともできなかったりしたため。
また、ぶらりと、ゆっくり美術展に行き、アートに触れる時間を作っていきたいと思える時間であった。
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