実はモネ展のチケットをだいぶ前にrecriから送ってもらっていたのだったが、
ずっと忙しくてなかなか行かれずにいるうちに、ついに会期終了間近となってしまい、
冬の午後。幸い天気は晴れ。上野の森美術館。
そして少し並んでセキュリティチェックを受け、無事入場・・・
したのであるが、
いや平日ですよね今日?
と思わず言いたくなったほど、やはりというかめちゃくちゃ混んでいた。いや自分もなんとか都合つけて来ているわけで、平日でもなんでも人は来るのであるが。ていうか実際、すでに平日でもほとんどチケットが買えなくなっていたくらい、人気だったのであるが。
今回は、「睡蓮」以外のモネ作品も含めた、"全部モネ"の作品展。
印象派立ち上げから、最後、白内障もあって色彩や筆跡があいまいになった世界を作っていくまで。
入場口近くには、睡蓮の池を模したインスタレーションもあった・・・のだが、混んでいてよくわからなかった、というか通路に何か睡蓮が映っているなあくらいしか見えなかった(汗)(人が多かったので)
館内では多くの作品が撮影可能だったが、どこでも絵の前には人だらけ、そして皆がスマホを構えているのでなかなか見えづらく、
なんとか、人の頭越しにこれだけ撮った。
「ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ」
グッズも欲しいなと思っていたが、ショップは全部見てから一度館外に出て再度並ばなければならず、しかもそこがまた人の列が何重にもなっている混雑だったため、今回はあきらめた。まあ散財しなかったので良かったとも言える(汗)
いつだったか、パリのオランジュリーで、モネの睡蓮の絵に囲まれながら、一人で座っている時間を持てたことがあったなと思いだした。
時間があり、平和なパリの空気があり、何かの夢もあったかもしれないあの時。もしかしたらあの頃は、睡蓮の、そして水面の、表層のきらめきしか目にしていなかったかもしれない。なんというか、浅かったのだ。自分が。
今回は久しぶりのモネとの再会、しかも速足で短時間での邂逅だったけれど(もちろん他の美術展などでもモネ作品には出逢うのではあるけれど)、
睡蓮の前のモネの画業の変遷、そして睡蓮を超えて、画家が到達したかった境地のようなものを感じた展示であった。
今回、日本に来たモネの絵画たちは、多くの人に観られて忙しかったことだろうな。今頃は大阪に行って、また違う風景の中で睡蓮が花開いているはずである。
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