年末、2023年の最終週。
予定やら心積もりやらの変更が生じたため、前から半休をとっていたクリスマスの午後、さて何をして過ごそうかと考えていたところ、
国立新美術館の「真空のゆらぎ」展が、今日最終日!!!!だということに気づいた。
なんと、うっかりしていた。
ていうか、よかった間に合って(汗
ということで乃木坂へ。
新美術館、入り口のあたりは空いていて、まあそうだよな平日の午後だしな・・・と思いつつ、まずはカフェでサンドイッチを。
これは、「本日のケーキ」のベイクドチーズケーキ。
さて、そして展示場へ向かうと、
いや今日、平日の午後だよね?
と思ってしまうような人の流れ。
さすが最終日。
入場無料がうれしい。
ということで中へ。
早速、眼に入るのが今回の主目的のインスタレーション、「Gravity and Grace」。
シモーヌ・ヴェイユの「重力と恩寵」に由来するタイトル。
本体は、ステンレスとLEDライト。内部では「光」が動いている。ゆらめく光と影、生き物たちのシルエット、繊細な線表現。
展示空間は50 x 8 x 8 mの大空間。(これだけの空間、これだけの作品は、なかなか巡回も難しいだろうな)。
そこに入った鑑賞者は、光に近づき、動く影にとらわれ、自らもシルエットとなりつつ奥の空間へといざなわれているようだ。
"ヴェイユによれば、重力によって縛られた私たちは、真空を受け容れることにより、神から恩寵を得られるといいます。"(公式サイトより)
次の展示室では、「Gravity and Grace-moment 2023」と題されたフォトグラム。
人の身体が映し出され、影と光として浮かび上がっている。
何か、被写体は生きているはずなのに、生命が別のところにあるもののような、不思議なコントラスト。
ドローイングも展示されていた。
これはGravity and Graceの企画らしい。
そしてこちらが、「Limited Air Space-真空のゆらぎ」。
布、ファン、ライトによりインスタレーション。
暗い展示室に足を踏み入れると、そこでは、絶えずゆらめく布が波打っている。
大巻氏が掲げているという「存在するとはいかなることか」という問いを、ここで深く思い返す。
この展覧会のタイトルは「真空のゆらぎ」。英文ではInterface of Being。
天井からの光でうっすらと姿を現しながら、その姿は絶えず変化している「布」。
その形は、あるのか、ないのか。
(個人的になんとなく、「天女の羽衣」を思い出した。)
私が展示室から出た後も、鑑賞に来る人は絶えないようであった。
自分の中でなにかが「ゆらぐ」ような展示であった。
さて、
クリスマスも過ぎていき、
今年から来年へ、ゆるやかにギアチェンジしていこうと思う。
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