2023年9月12日火曜日

テート美術館展

先日、新国立美術館の「テート美術館展」に行ってきた。
テーマは「光 ーターナー、印象派から現代へー」である。

「新たな芸術表現を追求するアーティストたちはこの難解なテーマに向き合ってきました。本展では18世紀末から現代までの光をめぐる表現や技法の移り変わりを明らかにします。」(公式HPより引用)


「およそ100点が日本初出展」という。

18世紀の宗教画から現代のインスタレーションまで、
「光」の知覚からその表現技法まで、
そして2次元から3次元表現まで(もしかしたら4次元も?)を俯瞰する、意欲的で魅力的な企画。

そのためか、平日に訪れたのに当日券売り場には行列ができており、展示会場も結構混んでいた(自分は前売券を買っていたので今回並ばず)。もしかして土日祝日は結構大変なのかも。

写真は一部の作品やエリアを除き写真撮影可であったので(動画は不可)、少しだけれど撮ってみた。


ジョン・ブレット「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」1871年。
このような風景、きっと現代の私たちも見たことがあるのだけれど、
初めてそこにある「光」に気づかされるような作品。

画面を正面から見れば、水面を照らすやわらかい光が我々に響くようである。



 ウィリアム・ローゼンスタイン「母と子」1903年。
画面の右方、窓から差し込む光が、母に支えられて前を見つめる幼い娘を明るく照らし出す。



ピーター・セッジリー「カラーサイクル III」 1970年。
輝く光の色彩が、時間とともに次々に変化する。




思わず足を止めるのが、ペー・ホワイトのインスタレーション「ぶら下がったかけら」2004年。
これは糸と紙片なのだそう。広い空間の作品であるが、実体は小さいわけである。

どことなくふわふわとしていて、個体なのか集団なのか、ゆらゆらと映し出される光と影。



展示の最後には、オラファー・エリアソン「星くずの素粒子」2014年。

写真だと大きさが伝わらないが、これはとても大きく、回転しており、会場の空間と鑑賞者とを光で包み込むようだ。

アートは光のなかにあって光を創り出し、
そして我々もアートに光を見つけ、光の中にいる。


見ごたえのある展示であった。
いつか、ロンドンのテート美術館も訪れてみたいものである。

新国立美術館の3階から階下を眺める。


 

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