小田急線もしくは京王線、多摩センター駅から徒歩10分ほど。
KDDIミュージアムに行ってきた。
auの販促のための施設、という感じはせず(いや、それももちろんあると思うけど)
通信というものが、そしてそのインフラが、我が国において・・というよりは世界においてどう発展してきたのか、そしてこれからどうなっていくのか、
(その中でcdmaOneやauはどのようにこれからを見据えているのか)
がよくわかる、充実した展示であった。
見学コースは要予約。
KDDIの研修センターの中にあるので、あまり看板などは出ていない。知る人ぞ知る、という風情である。
受付はこんな風景。まさに「研修センターの中の施設」という感じ。
受付前の待合室から多摩郵便局方面を望む。
良い天気(であるが猛暑)。駅からちょっと歩くので熱中症注意。
時間になり、案内に従って入場すると、
まず、人類がこれまでどのように「通信」を行ってきたかの歴史をたどることになる。
最初は近場、近距離、そして電気や電波、機器の発明に伴って、世界がつながっていく。
(それを後押ししたのはやはり戦争であるわけだが)
つなげたい、つながりたい、という夢を、さまざまな技術で実現していくヒトのパワーに圧倒されるばかりだ。
今、私などは「あるものを使わせていただく」ことしかできないが、今我々が多機能やスマホやインターネットを日常のものとして使うまでには、先人たちの、文字通り波も嵐も乗り越えての、たゆまぬ健闘と努力があったのだと実感する。
これは、よく昔のテレビニュースの映像などで見る「有紐交換台」だ。
1957(昭和32年)から制作された短波国際電話用の交換台だそうで、これの前にずらりと交換手が並んで、次々と外国への回線をつないでいたのである。
よく見ると、目の前のパネルには小さく、アルファベットや数字が書かれている。素早く間違えずに線をつなぐ集中力や技術も大変なものだったのだろうし、この機械の裏側に見えているケーブル線一本一本に込められた技術力も圧巻だ。
展示は、このほかにモールス信号の体験があったり、海底ケーブルの浅海用・深海用の比較ができたり(こちらは現在、体験は休止中)、通信衛星の模型が並んでいたり、さまざまな映像が動画で紹介されていたりと、次第に時代が進むうち、やがてKDDIの歴史の紹介や、(皆さんお待ちかね)auのケータイ・スマホの展示になっていく。
これは、思わず「懐かしい!」と声を上げてしまった、あの!INFOBAR(下の方)もならぶパネルである。
日本のケータイの歴史のパノラマを見ていると、昭和なかば(?)生まれの我々って、結構このへんの歴史というか時代を、リアルタイム、フルタイムに経験してきた世代なのだよなあと改めて感じた。
ポケベル、ケータイから現在の5Gスマホまで、すべて経験してきてるのだものね。
展示の途中には参加型アトラクションもいくつかあって、お子様から大人まで楽しめると思う(ただしちょっと内容は難しく、文字や映像も小さめ。見学コースは90分くらいとやや長丁場。公式HPによれば、展示内容を小学校高学年以上向けのようである。いや自由研究とかにはもってこいだと思われる)。
こちらのKDDIミュージアムには、もう一つ、別の展示室である「KDDIアートミュージアム」もあって、今回我々はそちらの見学も予約していた。
アートミュージアムの方は他に見学者がいなかったので、貸し切り状態というこの上ない幸せ。
こちらのミュージアムは、KDDIに至るまでの各企業が所有していた美術品を収集した形だそうで、いわゆる、会社の応接間やら社長室やらに飾られていたような品々。
であるので、日本画もあれば洋画もあり、コンセプトもいろいろであるが、エミール・ガレやドーム兄弟などのガラス工芸も見ることができる。
広い会議室に美術品を展示した、という感じの空間であるが、一部、ガレの作品の中に「入って鑑賞できる」というAR体験もあり、さすが通信会社のAR!という感じでなかなか楽しかった。
(アートミュージアム内部の写真はSNS掲載不可なのでここには出せませんが)
なお、いずれの施設も研修施設内なので、カフェとかショップなどはない(近くにコンビニはある)が、荷物を預けるロッカーは使える。
案内して下さったKDDIの皆様、ありがとうございました。
いや私、メイン回線をauにしたことはこれまでないのであるが(汗)、povo2.0は持っているから一応ユーザということで😊
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