観よう観ようと思いながら見逃していたミュージカル映画、「シカゴ」を観た。
ボブ・フォッシーの名作ミュージカルをロブ・マーシャル監督が映画化。
レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、そしてリチャード・ギア、その他きら星のような実力役者が、1920年代のシカゴで歌って踊る、豪華絢爛で、セクシーでちょっとダークなミュージカル映画である。
いやこれやっぱりすごい。
二転三転するストーリーも面白いけれども、ナイトクラブや監獄(!)、さらには法廷(!!)でのダンス。街角でカジュアルに(?)殺人を犯す女たちと、殺人犯による告白ダンス(というのか)。そして敏腕かつ悪徳な弁護士リチャード・ギアのタップダンス。そのたたずまいがちょっと加山雄三を思い出させたりするが(個人の感想です)、バックダンサーのサポートもプロフェッショナルであり、また舞台装置や照明の当て方も絶妙だ。
主役は殺人を犯した女たちだし、ストーリー的には感情移入できる!とか「良い人が報われるのだなあ(ほのぼの)」とかそういうのはない(と思う)。・・のだけれども、wikipedia によれば、1920年代のシカゴでは、このミュージカルに描かれているように、"シカゴでは女性らしいあるいは魅力的な女性は有罪判決とならなかったと伝えられている"とある(そういう背景のもとにこのミュージカルが発案された)ので、実際にいろいろと不可解あるいは理不尽な判決があったのだろう。
以前、米倉涼子さんがブロードウェイ公演でロキシー・ハートを演じたのは知っていたが、改めてすごいことだと感じた。
また今回上記wikipediaを観ていたら、日本での初演(1983年)でロキシーを演じたのが草笛光子さん(1933年生まれで、つい最近も大河ドラマ"鎌倉殿の十三人"で比企尼を演じていた!)、弁護士ビリーを演じたのが植木等さんだったと知り、さらにおおっ!と思った。
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