あれこれタスクが重なり、現在、めっちゃ忙しい。
(皆様メール応答が遅くなっていてすみません)
・・・
のではあるが、何とか時間を捻出して、オペラを観てきた。
だって今しかやっていないんだもん!(言い訳)
新国立劇場 新制作「ボリス・ゴドゥノフ」である。
ボリス・ゴドゥノフというオペラ自体、上演される機会は多くないし、ましてこのウクライナ戦争のさなか。
本作はポーランド国立歌劇場との共同制作で、本当ならワルシャワで初演されるはずだったのが、ロシアのウクライナ侵攻のため中止となり、今回、東京での公演が世界初演となった・・という新プロダクションである。
ボリスという人物については、イワン雷帝の話の流れで一応知ってはいたけれども、私はこのオペラを通して観るのは初めて。ポーランド国立歌劇場の芸術監督であり、映画監督出身のトレリンスキ氏の演出はどんなんだろう、とやはり見逃せない感じがしたのだった(また言い訳)。
ではあるが、いろいろ観たいものがある中でのオペラなので(汗)席は、近眼でも見える範囲でなるべくお安いところで(汗)
・・
ということで、世界初演の、しかも初日を観てきたのであるが・・
。。
いやこれすごいわ。いろんな意味で。
そして、多分観る人を選ぶ。
物語は確かにボリス・ゴドゥノフと僭称者グリゴリーの話なのだが、設定がなんというか、現在、過去(正教会)、未来(?)のミクスチャーのよう。
なんというか、エロティックな場面、不気味な仮面、凄惨な場面(血糊がこんなに飛ぶオペラがあるのか・・)(あとで床とか拭いたり洗濯とか大変なんではと思ってしまった)や"遺体"の演技、それに最後の衝撃的な場面など。もしかしたらR18、いやR15くらい?かもしれない。
それに対して、舞台装置はプロジェクションもあってSF映画のよう。ではあるが、一部なんとなくナチスやチェルノブイリを思い出すような場面(そうなのかどうかわからないが、私は連想した)もあったり。あと女性キャラクターのキャラ付けが今一つよくわからなかった。あと、聖愚者も、声だけの登場なのでちょっとわかりにくかったか。
ではあるが、ボリスの息子ヒョードルが重度障がい者として描かれていて(これも賛否両論ありそうだが)、その演技はすごかった。
なので、
多分であるが、ボリス・ゴドゥノフを観るなら、最初は普通の(?)オーソドックスな演出を見て予習してから今回のを観た方が良かった気がしている。ていうか、普通のを観たくなっている(新国ではカルメンもそうだった)。でも、これはこれで一見の価値はあるように思う。そして今だからこそ、ロシアの歴史に通じるこの作品を観る意味もあるのではないか。
なお、スクリーンを使った演出があるが、3階席(前方だったが)からだと上方が欠けて見えなかったのでちょっと悲しい。(欠けててもストーリーの理解には差し支えないが、やっぱり全部見えなかった感が悲しい)
あと、今日はさすがにアフタートークまでいられなかった。残念。
結論
ムソルグスキー最高。
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