2025年3月27日木曜日

ごはんのデザイン展@GOOD DESIGN Marunouchi

用事があって丸の内を歩いていたら、たまたま通りすがりに「ごはんのデザイン展」を見かけたので、ちょっとだけ立ち寄ってみた。

入場無料。

「ごはんのデザイン展」

リンク:GOOD DESIGN MARUNOUCHI


GOOD DESIGN Marunouchiの「企画展公募」の2024年度選出企画、なのだそうだ。

"ごはんを構成する要素には、見た目の美しさや普段何気なく使っているプロダクト、そして長い歴史の中で培われてきた日本ならではの食文化が潜んでいます。そんなデザインの観点を通じて「やっぱりごはんっていいよね」と再認識してもらうきっかけづくりとして、「たーんと、学ぼう。ごはんのデザイン展」を開催いたします。"(以上引用:公式サイトより)

とのこと。

要するに、コメ・ご飯 に関わるあれこれを、デザインという視点から見てみようとする企画、らしい。

ということで見ていくと、

(当然ながら食品自体は展示に適さない(傷んだり腐ったり・・)ので、その部分については本物ではないのだけれども)

私たちが日頃親しんでいる(食べている)コメ、米飯、おにぎり、またコメを使った料理の例、

またコメを保存する・炊く・よそう・盛り付ける・口に運ぶモノ、

といったものが、実物やモデル・映像などで展示されていた。



コメの比較と、「宇宙白飯(奥に立っているパック)」。
これを宇宙空間でどう食べているのかなども見せてほしかった(どこかにそういう展示もあったのかな)。


「朝食には米飯 エビデンスあり」という展示(手前のごはん食)。



この展示の説明に
「朝食でごはんを食べる子どもたちのほうが、脳の神経細胞量が多く、IQも高いという結果が示されている」
とあったので念のため、出典の原著論文を辿ってみるとこれらしかった↓↓

Taki Y, et al. 
Breakfast staple types affect brain gray matter volume and cognitive function in healthy children. PLoS One. 2010 Dec 8;5(12):e15213. doi: 10.1371/journal.pone.0015213.

本論文にざっと目を通してみたけれど、Discussionに記載されている通り、他の栄養素などの因子の影響も完全には否定されておらず、本論文の解釈や一般化には注意が必要と思われる。


稲や箸(の持ち方)の展示など。


ご飯を入れるいろいろ。
この炊飯器↓↓のデザインは永遠に不滅です。かもしれない。


入り口のところでいただけたお箸。


公式サイトによれば、この展示の企画や展示には、わりと多くの企業が協力しているようであった。


余談
あくまで個人的な感想としては
今回は、というかここは「デザイン」を展示するスペースなので、これはこれで良いのだろうなと思うけれども、
美術館や博物館での企画展とはやはり違って、コンセプトがなんとなく散漫というか、
"米粒から地球、さらには宇宙へとスケールを広げる「GOHAN ZOOM~米粒から宇宙まで~」など、日常の食卓が実は広大な世界へとつながっていること(抜粋引用)"
を実際に体感するためには、何か展示や配列に何かもう一つ説得力があればいいのかなと思ったりした。
(米粒と宇宙白飯のパックを近くに置いて展示すれば「つながっているこを体感できる」のか?とか、
そこに「エビデンスあり」と書いてしまっていいのか?とか、、、)
いやもちろん私が、ひねくれている上に説明や映像を観ている時間がなかったからというだけで、


多分みなさんは、"米粒から壮大な宇宙まで"を感じることができると思います。

インタラクティブな映像もあり。

丸の内を歩く機会があれば、ぜひお立ち寄り下さい。

ありがとうございました。



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