禁煙学会に参加するため、米子に行ってきた。
実は、鳥取県は初めての訪問である。島根には行ったことがあるのに。
羽田空港では、バスに乗ってはるばる(?)搭乗口まで。

米子着。
平らかで、海に近い街という第一印象。
早めに到着したら少しは観光でも・・
と思っていたのにあいにくの雨で外出する気がそがれ、
結局、ホテルの部屋の中でひたすらスライドを作って過ごした(汗)
というかスライドはもっと早く完成させておくべきでしょうが>自分
(でも忙しかったので・・言い訳)
翌日の朝、学会の会場。米子コンベンションセンター。
ちなみに、隣では日本神経学会の地方会をやっていたようである。(あえて偵察しに行くスタイル)
全国からエキスパートが集まって、どの会場でも活発な討論が繰り広げられていた。
私は、禁煙学会の現地参加は初めてだったので(以前はオンライン)、どんなものなのかなと思っていたが、どの参加者も(医療関係者も、そうでない方も)それぞれの持ち場でタバコの煙(もしくは蒸気)による健康被害や関連疾患に悩まされ、もしくは禁煙や受動喫煙防止に向けた取り組みに力を尽くしておられることが伝わってきて、有意義であった。
私としては今回、EVALI(Electronic-cigarette or Vaping product use-associated Lung Injury;新型タバコ関連肺障害)の症例の画像を多数見せていただき、健康な若い男性の肺がこんなになってしまうのか!!と戦慄。
講師の先生の
「食品添加物だって、食べても安全かもしれませんが、吸入したら有害になります」
という言葉に「そうだよな」と実感。
例えば醤油とかマヨネーズだって、吸い込んだらどうなるか・・・
その物質は口から食べたら安全かもしれないが、それを化学物質や香料と一緒に加熱した状態で気道から吸入したら・・・?ということ。
ニコチンが入っていない電子タバコも、ニコチン以外の有害物質を含んでおり、無害ではないと考えられているのである。最近、何か香りの良いファッション的な電子タバコが流行っているらしいが、聞かれたら私はやめておけと言う。若い人の肺によくわからない燃焼物質を吸い込むことの有害性も懸念されるし、「何かかっこよく吸い込む」という行為は、たやすくホンモノのいわゆる「タバコ」、ニコチン含有物質への依存につながるからである。
参考:EVALIについての最近のレビュー
Bolt, H.M. The current state of EVALI research (electronic cigarettes or vaping product use-associated lung injury). Arch Toxicol 98, 3909–3912 (2024). https://doi.org/10.1007/s00204-024-03885-1
参考:
ともあれ、学会は無事終了。観光はできなかったが米子の方々はみなさん親切だった。
先生方、皆様ありがとうございました。
帰りの米子空港にあったオブジェ。鬼太郎のまちである。お土産にめだま親父の形のティーバックなどを買って東京へ。
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