2024年7月26日金曜日

シーシャ(水タバコ)と癌による死亡リスク

先日、シーシャについて書いたばかりであるが、

その後、シーシャ(水タバコ)が肺癌のみならず他の癌にもやはり影響を与えていそう(リスクを高めていそう)という論文が回ってきたので、忘備録として簡単にご紹介しておくことに。

水タバコ喫煙とがん死亡リスク」

Le NT, et al.  Waterpipe Tobacco Smoking and Risk of Cancer Mortality. JAMA Oncol. 2024:e241939. doi: 10.1001/jamaoncol.2024.1939. 

[PubMed] Waterpipe Tobacco Smoking and Risk of Cancer Mortality

ベトナム北部の15歳以上の人を対象としたコホート研究。追跡期間は中央値 11.0 (0.1-11.6) 年。

タバコ(いわゆる紙タバコ)・水タバコ(=シーシャですね)の喫煙状態とがん死亡率を調べた、というもの。


その結果、


39,401人の参加者のうち、合計554人で癌による死亡を確認。

非喫煙者と比較して、喫煙経験者のがん死亡リスクは1.87倍高いということがが示された。

特に、水タバコ喫煙者は、非喫煙者と比較して癌死亡リスクが最も高かった。また、タバコと水タバコの二重喫煙者も、タバコのみを喫煙する者よりもがんの死亡リスクが高かった(なお、喫煙者の約96%が男性であったことから、男性参加者で特にこの傾向が顕著に認められた)。

さらに、水タバコ喫煙者は、肝臓癌、肺癌、上咽頭癌、胃癌のリスク増加と関連していた。

ということである。

今後のデータの蓄積が待たれる。




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