2023年6月27日火曜日

暑熱順化:お風呂に入りましょう

産業医として、毎月「衛生講話」という、労働衛生や健康に関するお話をしていたりするのであるが、

6月は、「熱中症予防」が衛生講話のテーマになることが多い。


今回、私も熱中症についてお話しする中で、

「暑熱順化」という言葉についてご紹介したのであった。


暑熱順化 というと言葉が固いが、要するに

本格的な夏になる前に、暑さに強い体を作っておきましょう

ということである。

今から少しずつ、汗をかいて体温を下げる仕組みを、自分の身体にしっかり備えておくということだ。

とは言っても、あんまり普段、汗かくような運動とかしてないし(冷や汗はかくけど(汗))

・・・という方は、

日本気象協会のこのサイトをぜひご覧下さい。


そのサイトの中に、「暑熱順化」の説明もある。


"暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れて(暑熱順化)、暑さに強くなります。 "

"暑熱順化がすすむと、発汗量や皮膚血流量が増加し、発汗による気化熱や体の表面から熱を逃がす熱放散がしやすくなります。" (以上引用)

ということで、
「無理のない範囲で汗をかく」ために、次のことがオススメされている。

【屋外】
・ウォーキング・ジョギング
・サイクリング

【室内】
・筋トレ・ストレッチ
・入浴

そう、「お風呂」も立派な暑さ対策の一つなのである。これなら、私のようにズボラな方でも実行できると思われる。

"シャワーのみで済ませず、湯船にお湯をはって入浴しましょう。(中略)目安として入浴の頻度は2日に1回程度です。"

そうですよねえ。

暑いとつい「シャワーでいいか」ってなる。

けれど時々は湯舟に浸かって「いい湯だな」と歌う
のではなくて、
じっくり汗ばんで、何ならお風呂で音楽とか聴いたりして、
お風呂を出たら腰に手を当てて冷蔵庫のコーヒー牛乳を飲む。

というのも立派な、今からできる熱中症対策である。なんか途中からちょっと違った気もするけど、多分いいと思う(弱気

ここで、入浴剤として何をチョイスすべきかという問題に気づいた私。
"クール"なバ〇とかバス〇リンでいいのか?

まあ汗ばむくらい入ればいいのでそれは置いといて、

適度に身体を動かして汗をかいて、しょねつじゅんか検定3級ごうかく、という感じになったとしても、

”数日暑さから遠ざかると暑熱順化の効果はなくなってしまいます。”

というところを忘れてはならない、のである。

水道代や電気代、ガス代に冷や汗をかくこともあるかもしれないが(滝汗)、そのあたりをうまくコントロールして、暑い夏を安全に乗り切れるように今から皆で準備していきましょう。




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