WHOが各国語版で配布している、"Doing What Matters in Times of Stress -- An Illustrated Guide" という小冊子を知り、早速日本語版を読んでみた。
(そのまま印刷しようと思ったらページ数がとても多かったので、今回は とりあえずA41枚に4ページずつ両面印刷したのであった。これだと紙20枚以下におさまるが、ちょっと字が小さめなので目の悪い方はご注意下さい)
[↓のページのJapaneseというところからのリンクで読めます]
WHO: Doing What Matters in Times of Stress An Illustrated Guide
日本語訳「ストレスを感じたらやるべきこと イラストガイド」。
ここで扱っている「ストレス」とは、家庭内のもめごとから戦争まで、あらゆるレベルを指している。なので、このガイドは、誰にでも参考になる内容になっている。
目次を見てみると、
セッション1 グラウンディング
セッション2 フックはずし
セッション3 価値に沿って行動する
セッション4 優しくあること
セッション5 場所作り
ツール1 グラウンディング
ツール2 フックはずし
ツール3 価値に沿って行動する
ツール4 優しくあること
ツール5 場所つくり
という構成になっている。
すなわち、このガイドでは、「ストレスを感じたときにするべき実践的なスキルを身につける」ために、では実際にどんなことをすればよいか、その考え方と方法を5つのパートに分けてイラストで説明しているのである。
イラストはとても親しみやすい構成になっている。
が、「フック」とか「グラウンディング」とか「コミットする」とか、英語がまったくわからないとちょっととっつきにくいかもしれない。
「フックされる」とは、
なにかかぎ針とか釣り針のようなものに引っかかった状態。つまり、何かの思いに引っかかってしまっている、ある考えに引っ張られてしまっているような状態を指している。この本では、ストレスがあることを「フックされた状態」、つまり、何か良くない考えにとらわれている状態とみなし、そこからどうその「かぎ針」もしくは「釣り針」のようなものを自分から外していくか、ということを説明している。
そして「グラウンディング」とは、
自分自身に立ち返ること、といえばよいだろうか。
自分がたしかにそこに「いる」ことを確認すること、そして自分自身を、自分がコントロールすることに気づくこと。
それをどのように実践するか、その方法はいたって簡単で、誰にでも今日からできる。そして確かに、有効であるように思える。(なおネット上の上記ガイドブックのリンクからは、その方法を聴いたりダウンロードすることもできるようである。ただし英語のみ)
このガイドブックの例にある通り、
私自身も、時々、というかしばしば、「自分なんてどうしようもない」「自分なんて何も知らないし何もできない、だめな人間だ」という思いにとらわれる(フックされる)ことがある。
そんな時、大きく息を吸って、その思いが何なのかに気づき、
そしてそのかわりに「誰かに優しくあること」を思い起こせば、
何か少し乗り切れるような気もする。
ということである。
ちょっと日本語の語感としてはなじまない感じではあるが、興味がある方は一度読んでみる(というか見てみる)ことをお勧め。
・・なのですが、読んでいたら誤字脱字をいくつか見つけてしまって、小さなストレスが積もってしまった・・
0 件のコメント:
コメントを投稿