2022年8月14日日曜日

ブルーライトをカットする

iPhoneに貼ってあった保護フィルムを、新しいものに交換することにした。

一部が少しはがれかけていたのと、ちょっと前にiPhoneを落としてしまい、表面のガラスフィルムの端が少し割れてギザギザしてしまったためである。
(ガラスフィルムは割れたがiPhone本体はまったく傷つかなかったので、やはり保護フィルムの効果はあったなと)

新しいフィルム、どれにしようか結構迷ったが、結局、以前と同じNIMASOの、ブルーライトをカットする機能付きのガラスフィルムにした。



これ、貼り付け用のガイド枠が入っているのが地味に便利なのである。
手順に従って無事貼り付け完了。
(若干気泡が入ったが(汗)、まあそのうち自然に消えるだろうということで)

以前に買ったブルーライトカットフィルムより、色調が自然になった気がする。気のせいかもしれないが(汗)。

💠💠💠

ブルーライトが人体に与える影響については、まだわかっていないことも多いように思う。

というよりは、現在まさにブルーライトに長期暴露され続けている我々こそが、その影響を検証している(我々が被験者である)というわけなのだけれども。

ブルーライトについては、例えば寝る前にスマホを見ていると、脳の松果体に影響が及び、本来、夜間に分泌されて睡眠をコントロールするホルモンえある「メラトニン」の分泌が妨げられ、
結果、睡眠が妨げられてサーカディアンリズムに悪影響を及ぼす・・

といった、ちょっと「風が吹くと桶屋が儲かる」的なストーリーが良く知られている。

であるが、寝る前にスマホを見ようがコーヒーを飲もうが割とすぐ眠れる私、
「さーかでぃあんりずむ」より今もう少し心配しているのは、眼に対してブルーライトは長期的にどうなのか?という点だ。特に加齢黄斑変性との関係があるのか、注意していきたいと思っている。

例えば細胞実験のレベルだけれども、こんな論文を見てたりもする。
「ブルーライトをカットすることは、酸化ストレスによるヒト網膜色素上皮細胞への悪影響を軽減する」
Abdouh M et al, Exp Eye Res, 2022; 217, 108978

これは、培養細胞を用いて、ブルーライトフィルター付きの眼内レンズの効果を見た実験である。要するに、ヒトの網膜の細胞にブルーライトを当ててみると、細胞とミトコンドリアの両方で活性酸素が明らかに増加し、細胞死と関連していたが、ブルーライトをカットするとその悪影響が軽減されたという。
これがどの程度実際の臨床にリンクするのか、私は専門外でもありなんとも言えず、このあたりは今後の研究を待ちたい。

一方で、いつでもどこでも誰にでも(?)ブルーライトをカットすることが適切かというと、そういうわけでもないようだ。

日本眼科学会では、こどもが「ブルーライトカット」の眼鏡を使うことに関して他の専門学会と連名で、2021年4月に「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」というコメントを出している。


上記のコメントをかいつまんで記載すると、

1) デジタル端末(スマホなど)の液晶画面から出るブルーライトは、自然光からのものより少なく、網膜に影響するレベルではない。
2)小児にとって太陽光は成長に大切であり、十分な太陽光を浴びないと小児では近視が進行するおそれもある。ブルーライトカット眼鏡を使うことは、ブルーライトを浴びることより有害であるかもしれない。
3)米国の研究では、ブルーライトカット眼鏡には眼精疲労を軽減する効果はないと報告された。
4)体内時計への影響を考えると、寝る前にブルーライトをカットすることはともかく、日中にブルーライトカット眼鏡を使うことが有用である根拠がない。

ということである。

このほかにも、ブルーライトが心身に与えるであろう影響はさまざまに報告されており、またさらにブルーライト以外にも、最近ではイエローライトがどうだとか、バイオレットライトがどうだとか、いろいろむずかしい。そのうち"ライトなんとかレンジャー部隊"になるのではないか(ならない)。

とりあえず、

ブルーライトが影響する可能性も含め、我々は寝る前には(仕事中もだ)もう少し眼と頭を休める時間を作るべきである、ということは言ってもいいのではないかな。

できれば就寝前におしゃれなアロマでリラックス💗

・・・とか女性誌には書いてあるかもしれないが、そうはいかないおしゃれでない忙しい皆さまでも、寝る前には少しスマホから目を離して、

ゆっくり羊でも数えてみませんか。





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